
本日、ホワンくんが職探しで忙しいということで、相手をしてもらえず(涙)
代わりにSKさんが付き合ってくれることに。
今日はジョブインタビューに行くというホワンくん。襟付き服を着たの初めて見たよ・・・っていうか、SKさん、宿があるのに・・・
オイラとの遊びなんかに付き合ってもらっちゃっていいんすか?
と、内心ちょっと面目ないという思いがないワケではないのだが、
まぁ、こういう時は開き直って甘えちゃったほうがいいんで、ハイ。
さて、SKさんが連れてきてくれた場所はカトン地区。
少なくなってきたプラナカン様式の建築がいまだ沢山見られる場所だ。
シティセンターからは離れているので、プラナカン好きな人くらいしか観光客は訪れない。ローカル色が強い場所カトン地区。プラナカンとはニョニャの別称。
マレーシアと中国が融合した文化の名称。

それっぽい建物が並ぶ素敵な場所ではあるが、
花より団子なオイラの興味は、もちろんニョニャ(プラナカン)料理。
こういったオイラの興味癖は、バッチリ分かっているSKさん。
もちろん、まず、案内してくれたのは、
<ラクサ>がシンガポール一美味いという店。

さすが、SKさんのおススメなだけあって、ここのラクサは激ウマだった!
ラクサの隣にあるのが<オタ>というサイドメニューも美味かった。魚の練り物を焼いたもので、スパイスを利かせているところが、ニョニャ流。ベースとなっているココナッツミルクが
めっちゃフレッシュで、
もう、それだけで、5億点つけられるようなお味。
ラクサっていうと・・・
そう、ブログにも書いた通り、実はペナンでも食べた、あのラクサ。
が、ペナン・ラクサとシンガポール・ラクサは
同じラクサでも、別物だった。
ペナン・ラクサは、アッサム(タマリンド)をガッツリ効かせていて
酸っぱさを強調させた味なのだが、
シンガポール・ラクサは、ココナッツミルクをたっぷり使った
まろやかさを強調させた味。
融合料理であるラクサ、
場所によって融合のさせ方が違うのが興味深い。
料理研究家としては、
こういった多様性が研究対象としての面白さであると思う反面、
貧乏旅行者としては、
違いを見極めるために、それら全てを食べつくして
味を吟味しなければならないのが金銭的にキツかったりするのだが・・・
幸せなことに、
食べ物に関してはホント多くの人から奢っていただけているオイラの旅。
おかげで、食興味を断念することなく、追及できているこの現状に、ホント感謝感謝です。
さて、
続いてSKさんがおススメしてくれたニョニャ(プラナカン)料理が
餃子に似たヌゴー・ヒアンという
鶏肉と海老のミンチを湯葉で巻いた食べ物。
付け合わせの甘辛ソースと合わせると絶妙な味。でも、まぁ、餃子というよりベトナムの春巻きに近いかも・・・小麦粉の皮で包む餃子とは違った食感が面白い。
もし餃子の店を出すならニョニャ料理代表としてメニューに加えたい一品だな、これは。
さてさて、食後には甘いものを、ということで、
SKさんおススメのニョニャ(プラナカン)スイーツを二つほど食べたのだが・・・
この二つがこれまた猛烈に激ウマでして。
まず、オンデ・オンデという
ココナッツをまぶした餅菓子。
一番通路側に並んでいる緑色のやつがオンデ・オンデ。他の色のやつは味がそれぞれ違う。これが、今まで食べた菓子系食べ物ナンバーワンと言ってもいいくらいの美味さだったのだ。
絶妙な柔らかさの餅の中に、ココナッツシュガーで作ったという黒糖の蜜が入っていて、
この蜜のとろけるような甘みとモチモチ感とのハーモニーが超絶妙。

これが大好物というSKさん。
なのに、勧めるだけで、自分は食べない。
何故?と聞くと、
毎日このオンデ・オンデを食べ過ぎて虫歯になってしまい、
今、オンデ・オンデ禁止令が出ているという(笑)
そして、二つ目に食べたのが
ルンパ・ウダンというこれまた餅菓子。
ただ、こちらは、お菓子といいつつも、もち米で、スパイシーな海老の餡を包んだ、甘くはないおやつ。

これがまた、美味しいのなんのって。
口の中に入れた時に濃厚に広がる海老の味とモチモチ感のコンビネーションがたまらない。
甘くないので、オンデ・オンデとは競合せず、
こちらは、今まで食べた<軽食ランキング>でトップレベルなお味。
それにしても・・・
ペナンでニョニャ料理屋に行って
一人でニョニャ料理を食べた時は、
正直中華料理と味の違いをあまり感じなかったのだが、
SKさんにいろいろ説明してもらいながら、
ザッツ・ニョニャ料理というモノをチョイスしてもらったら、
ああ、なるほど、これがニョニャ料理なのね、とようやく分かった気になれた。
これらの料理、
見た目はなんとなく中華風でしょ。
中国行けば食べれそうな気がするでしょ。
でも、やっぱりこの味は中華にはない。
これは、ここでしか味わえないニョニャ(プラナカン)料理。
なので、ここで存分に味わっておかなきゃ。
ただし、オンデ・オンデを食べ過ぎて、虫歯にはならないように気をつけることにしよう。