
バリ島には芸術・芸能の地と言われている<ウブド>という場所がある。
当初はウブドに長期滞在しようと考えていたのだが、
フェスティバルがあるということで、デンパサール近郊に泊まることになり、
来てみたらココはココでパラダイスみたいなところだったので、
オイラ的にはココに泊まるコトに満足、となったのだが・・・
バリ島に来た多くの人が訪れるという芸術・芸能の地、ウブド。
音楽を追っかけている旅人としては、気にはなるじゃないですか。
一応、そのウブドってところがどんなところなのかは見ておきたい、
ということで、ワヤンさんにお願いして、
本日ウブドへ連れて行ってもらうことに。
さて、目的地はウブドとしたのだが、
実は、デンパサールからウブドに向かう道沿いが
すでに芸術・芸能で溢れているらしく、
街道沿いにある村々で石彫り、木彫り、裁縫、銀細工などの
伝統工芸の制作過程が見れたりするとのことで、
この道に、ザッツ・バリ島観光の要素がぎっしり詰まっているとのこと。
そんなところを
プロのガイドドライバーであるワヤンさんに
車で連れて行ってもらうので、
基本的に途中で寄る場所はお任せにして、
本日は、ワヤンさんおススメのザッツ・バリ島観光を楽しむことに。
まず、連れて行ってもらったのが
デンパサール郊外の寺院で開催されているという
バロンダンス。

舞踏はアートフェスティバルで見れるものの、
バロンダンスはたぶんフェスティバルでは見れないということなので、
フェスティバル前に見ておくことに。

日本語の解説書がついてて分かりやすかった。

舞台を見ているだけだと何をやっているかワカラナイのだが、
ストーリー解説があると、
やっていることが理解できて面白い。
次にやってきたのが、銀細工ファクトリー<UCシルバー)。
入り口の置物がめっちゃファニーなUCシルバーファクトリーオイラ的にはあまり興味がなかった分野なのだが、
きめ細かい細工を作る作業にちと感動。

その後、
バティック工房へ行き、バリの布の模様のつけ方を見る。

こういうディフォルメ記号化されたミニマル模様好きなんですよねぇ。
久々に絵心を刺激されて、気分が高揚。
さて、喉が渇いたところで連れて行ってもらったのが、
とあるカフェだったのですが・・・
ここが特別なカフェでして。
中へ入ると、ジャコウネコ(マングース)くんがお出迎え。

そして、コーヒー豆を見せられるのですが・・・

え?普通のコーヒー豆でしょ、
何が特別なの?

とお思いでしょう。
実はこのコーヒー豆、
コーヒー豆を食べたジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆なんです。
本当かどうか知らないが、
ジャコウネコのお腹を通ることで、
より香りがよくなるという。

このコーヒー豆で淹れたコーヒーこそ、
日本で飲むとめっちゃ値段が高い、
幻のコーヒーとして有名なインドネシア名物のコピ・ルアク(ルアク・コーヒー)。

が、正直、
コーヒーの違いがあまりワカラナイオイラには、猫に小判。
一杯500円もするコーヒーだったのですが、
普通のコーヒーじゃん、くらいの感想しか抱けず、残念。
それよりも、オイラ的には、
ルアク・コーヒーを頼むと
フリーでついてくる12種類のスパイスティ&コーヒーの方に夢中になった。

マンゴスチン・ピール・ティー
レモングラス・ティー
ジンジャー・ティー
レモン・ティー
ロセーラ・ティー(ハイビスカス・ティー)
レッド・ジンジャー・ティー
ジンセン・コーヒー
バリ・コーヒー
ココア・スパイス・コーヒー
バニラ・コーヒー
オレンジ・ティー
ココナッツ・コーヒー
飲み比べてみると、
それぞれのスパイスの効き具合がよく分かる。
なるほど、これは面白い。
さらに、ここは、
敷地自体でスパイス類を栽培しており、
ちょっとしたスパイスガーデンになっていたりした。
こういうのを見るだけでも、テンションがあがる。

う~む、カレー好きと自分では思っていたのだが、
実はオイラ、スパイス好きなのかもしれない、と思う今日この頃。
単にカレーという枠にとらわれず、
スパイスを使ったものに、テンションが上がってしまう自分を感じるのだ。
その後、お寺も見てみたいでしょ、
ということで、バトゥワン寺院というバリヒンドゥーのお寺へ。

バリのお寺で面白いのが石像。
なんかオイラの好みど真ん中のモノたちばかりなんですよ。






そして、そろそろウブドに到着するというところで、
お腹が減ったので、ランチへ。
トモちゃんにおススメされていた
<バビグリン>という
子豚を巨大な棒を刺してグルグル回し焼きしたものを食べることに。

ワヤンさんにバビグリンのおススメレストランへ連れて行ってもらい
食べたてみたところ・・・
これが激ウマ。

煮込んでホロホロになったジューシーな肉だけでなく、
パリパリ皮や、腸詰にしたソーセージも一緒に出してくれるので、
いろんな味と食感を楽しめる。
さらに、スパイスの使い方も面白い。
う~む、バリ料理にも俄然興味が沸いてきたぞ。
ここでも、クッキング教室に通ってみようかな・・・
そうなのだ、
オイラはずっとカレー好きを自称していたのだが、
実は、エスニック風味の香辛料を使った料理が好きなのかも、とも思う。
タイからマレーシア・シンガポール、そしてバリ島までに
食べてきた数々のエスニック料理、
どれもこれも、最初にスリランカカレーと食べた時と似たような衝撃を
オイラの心に与えてくれる食べ物だったりしたのだ。
さてさて、そんなことを思いつつ、
ようやく目的地のウブドに到着。
ウブドの街は観光客で溢れていた。

う~ん、ちょっと幻滅。
自分自身も観光客であるのに、なに言ってんだかって感じなのだが、
あまりに観光客が多くてツーリスティックだと、ゲンナリしちゃうんですよ・・・

まぁ、街にガッカリしたとしてもいいんです。
ウブドにはある目的があって来たんですから。
その目的さえ果たせれば、満足なんです。
その目的とは・・・
アサラトを買うこと。
西アフリカで買ったアサラトが
練習のし過ぎで割れたりヒビが入ったりと、もうボロボロで。
新しいやつがずっと欲しかったんですが、
やはりどこでも売ってるものではない。
で、ネットで調べたら、
アジアではバリ島で唯一売っているってな情報をゲットしまして。
ええ、バリ島には、
新しくアサラトを買うために来たと言っても過言ではないんです、ハイ。
(ガムランの時もそう書いたような・・・(笑))
ウブドで買えるという噂も聞いていたのですが、
お土産ショップなどには並んでなかった。
結構苦労してあちこち探した結果・・・

モンキーセンター近くにあった<Drum Factory>といういかにもなお店で
ようやく発見。
世界各国の民族打楽器が置いてあったが、全部メイド・イン・バリらしい。さすが工芸はお手の物なんすな。5セット10個のアサラトをまとめ買いしちゃいました。

さぁ、これでウブド目的完了。
ワヤンさん、もう満足です、帰りましょう
と言ったところ、
「もう一つ見せたいモノがある」
ということで、最後に連れてきてもらったのが、
バリ島名物<ライステラス>。

見事な棚田ですわ。

う~む、絶景。

いやぁ、久々にザッツ・観光みたいなことが出来て、
これはこれで楽しかったな。
なんだかんだ言って
一番テンションがあがるのは、やっぱり楽器とスパイス。
特にそのことに自覚的になってきた最近のオイラは
困ったことに、もはや、自分だけでは、音楽と食べ物でしか行動しなくなっている(笑)
でもね、せっかく世界に出ているのに、
それだけではもったいないでしょ、
という思いもありまして・・・
ということで、最近は、
人に連れてまわしてもらえるチャンスがあるのなら、
積極的にそれに乗っかるよう、意識的にしているんですわ。
見たら見たで、やっぱり楽しいし、刺激的なものばかりだからね。
・・・って、いや、人に連れまわしてもらう旅スタイルは
今に限らず、昔からそうだったっけか(笑)