
ベトナムから入国した二度目の中国、
実は今回も、ノービザ入国でして。
日本人なら中国へはノービザで15日間滞在できますんで。
で、15日をオーバーしないうちに
香港へ入れば、モウマンタイ(無問題)。
香港は中国に返還されたとはいえ、
特別自治区になっており、
パスポート的には、一回中国を出国することになるのだ。
ということで、広州から深圳を通って香港へ。
それにしても、
ベトナムから香港まで最短距離を走れば12日くらいで行けるだろうと
思っていたのだが、
雨に邪魔され思ったように進めず、
15日間ギリギリに深圳から香港へ入ることになってしまった。
広州でも一泊しかできず、
中国では、結局15日間毎日走り続けだったよ、
疲れた~。
ふ~、しかし、まぁ、香港に入れば、楽になるぞ、
・・・と思っていたのに・・・
旅ってやつは、楽な思いなんてさせてくれないもんなんす。
香港島に渡らなければ
香港自治区と中国は陸続き。
そのままチャリで走ればいいと思っていたのに、
中国側のボーダーである文錦渡口岸というイミグレに到着したら
「自転車では入れない」
と言われてしまった。

どうやらこの先、道はあるのだが、
高速道路オンリーで、自転車での走りは禁止されているとのことなのだ。
なんてこったい・・・
じゃぁどうすればいいのさ、
と聞くと、
「バスチケットを買え」
とのこと。
香港自治区内にある上水というところまで、
バスで行けば、その先はチャリで走れるということなのだ。
しょうがないので、バスチケットを購入。
まぁ、それ以外はトラブルが起こることなく、
イミグレでの中国出国スタンプも、スムーズにもらえ、一安心。

で、バスに乗り、香港自治区に入り、今度は香港の入国証をもらう際の手続き。
ここで、一旦、荷物を全部バスから降ろさねばならなかったのがメンドクサイ。

荷物が多すぎて時間がかかってしまったオイラは、手続きに手間取り、
バスに置いていかれてしまった。
まぁ、同じ会社のバスは頻繁に出ているので、
次に来たバスに乗れたから問題なかったのだが。

そんなこんなで、ようやく上水に到着。
ここから先は、チャリで走っていけるというので、
バスターミナルでチャリを走行モードにセッティングしていたら、
バスの運転手が降りてきて話しかけてきた。
「オレはチベットを走ってきたんだぜ」
と、チャリでチベットを走行している様子の写真を見せてくれ、
しばし、チャリ談義で盛り上がる。

さて、出発。
走り始めたところ、
香港の一般道は路肩が狭く、走りづらかったのだが・・・

サイクリングロードの案内を発見。

このサイクリングロードがめっちゃ走りやすかったんですわ。

中国は右車線だったのだが、香港は左車線。久々の左車線走りに、戸惑う。
ずっと雨が降っていたのが、難点だったが、
林道あり、海辺の道あり、と、サイクリングロードの雰囲気は素晴らしかった。
晴れてたら、めっちゃ気持ちいいんだろうなぁ・・・この道。

で、沙田という町までは快調に走ってこれたのだが・・・
ここで行き詰ってしまった。
この先にある九龍という町まで行きたいのだが、
沙田から九龍まではトンネル道しかない。
そして、トンネル道は自転車走行禁止。
なんてこったい・・・
大回りして迂回すれば
なんとか行けないこともなさそうだったのだが、
そろそろ日暮れ時間が迫っていたため、
大回りをしている時間的余裕はない。
まぁ、それよりもなによりも、
雨が降っているから、余分な走りをしたくない。
しょうがない、またバスワープだ、
とバスターミナルへ行ったのだが、
沙田のバスターミナルにはチャリを乗せてくれるような
大型バスはなく、皆バンの小型の乗り合いバスばかりだった。
う~む、どうしよう・・・
と困っていたら、客待ちのタクシーのおじさんが声をかけてきた。
「九龍に行きたいんですケド」と言うと
「乗せてってやるよ」とのこと。
ありがたい・・・のだが、物価が高い香港で、
タクシーになんて乗ったらいくらとられるかワカラナイ。
値段を聞くと
「九龍の市内までだったら、たぶん100香港ドルくらいかな」
とのこと。
日本円にして1600円くらいだ。
いやぁ、高い。
が、トンネルは自転車で越えられないので乗らざるを得ない。
そこで、交渉して
とりあえずトンネルの先まで乗せて行ってもらうことに。
そこまでなら、半額くらいで行けるらしい。

こういう時に、折りたたみチャリは本領発揮するのだ。
ということで、タクシーでトンネル越え。
料金は60香港ドルだった。

ココから先は、なんとか・・・
と思ったのだが、
ここから先は、香港の有名な観光地ゾーン。
とにかく車と人で溢れかえっており、全然前へ進めない。
九龍の市内にある、お目当ての宿に辿り着いた頃には
すっかり暗くなってしまっていた。

二十年ぶりの香港、九龍。昔はもっとネオンが派手派手で、洗濯竿とかが建物の窓からめっちゃつき出していて、もっと小汚かった思い出があるのだが・・・なんか、小奇麗になっちゃった気がする。
ふ~・・・
香港は、チャリでは来ない方がいいかも。
超メンドクサイ。
あ~、脱出する時も同じ気苦労が待っているかと思うと、憂鬱になってくる。
自転車で簡単に抜けられる方法、ないのかなぁ・・・
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香港なんでも高いですよね。香港大学の学食がけっこうお勧めです。しかも香港大学美術博物館は無料で楽しめます♪ ぼーっとできるんで好きな場所でした。
あと華星冰室ってご飯のとこも好きでした。かなり変わった料理が多いんですが、あまりメジャーじゃない香港料理や、ふつうだと高級な料理が安く出されたりしてて、もし近くに行くことがあればぜひ!!