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名残惜しさを感じながらウズベキスタンを出国し、
ようやくタジキスタンに入国。

で、走り始めたタジキスタン道は、
聞いていた以上に、酷い道だった。
とにかく、道が工事中ばかり。
砂利ばかりの道をモウモウと砂煙を巻き上げながら車が隣を走り抜ける。

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うむむ、なんだこりゃ。
首都ドゥシャンベに続くこの道はまだマシだと聞いていたのに・・・
この先のパミールやワハンの道って一体どうなっているのやら・・・

と不安を抱きながら、とりあえずドゥシャンベに向かって進むオイラたち。

と、そんな悪路を走っていたら、途中、道端に見えてきたブドウ畑脇で
お兄さんが呼び止めてきた。

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近づいてみると、袋いっぱいのブドウをプレゼントしてくれた。

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ありがと~

いやぁ、道は厳しくなったが、人の優しさは相変わらずみたいだな。

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それにしても、このいただいたブドウはめっちゃ美味かった。
いただきものには、親切という名のスパイスがかかっているものだが、
このブドウにふりかかっていた親切スパイスは格別だったよ、うんうん。

ふさふさとあったブドウを
あっという間に食べきっちゃったもん。

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・・・あ、いや、これには<苦労への報い>という名のスパイスもふりかかっていたからか。
この悪路走りはホント大変だったもんなぁ・・・

さて、そんなこんなでたどり着いたドゥシャンベ。

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と、街を走っていたら、
チャリダー向けのカウチサーフィン<ウォームシャワー>でホームステイを提供している
ベローニクさん宅にお世話になっているという
リカンベントチャリ(寝そべってこぐ自転車)で旅しているフランス人カップルに出会い、
ベローニクさん宅に連れていってもらうことに。

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ということで、ドゥシャンベでは、
木村夫婦もおススメしてくれていた
チャリダー大集合のベローニクさん宅で
お世話になることに。

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1,2,3・・・
ふおお、オイラたち入れたら14人ものチャリダーがいるぞ。

今季中央アジアの西からのパミール越えは
オイラがビリッケツだと思っていたのに、
まだまだこれから挑むチャリダーはたくさんいるんじゃん。

いやぁ、ちょっと安心したよ、
と思っていたら、ついこの間パミール越えしてきたっていうチャリダーから、
テント内の水が凍って大変だったなんて話を聞きまして。

灼熱の夏の世界から一気に極寒の冬の世界に突入することになりそうですわ(涙)

とりあえず、
パミールのパーミッションをとるため
ドゥシャンベに数日滞在し、
パーミッションが取れ次第、
パミールに向けて、
まずはホーログへと走り始めま~す。

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2014.09.17 Wed l タジキスタン l コメント (2) l top
ウガなか
タジキスタン無事到着何よりです。何度かコメント書いたのですがうまく表示されないみたいです。届いてますか?非公開コメントにチェックが入ってしまう??さてパミール本気で寒いので気をつけてくださいね。8月でも結構寒くて峠越えで雪降ってましたから。4000mをなめたらいけません。高山病も十分気をつけてください。タジキスタンはまた絶対行きたいところです。山がすごい。


チャリヨシ
ウガなかさん、20日に投稿してくれた3通のメッセージは非公開コメントってことで、届いてましたよ。表示はされてませんけど、ちゃんと読んでおきました。う~ん、ディフォルトで非公開コメントにチェックが入っちゃうのかなぁ・・・とにかく、これからも、公開していいコメントだったら、非公開チェックは外してからポストしてみてください~。さて、今日ようやくホーログに到着しました。これからパミールに突入です。しかし、まだ、パミールが始まってもいないってのに、これまでの道もキツすぎて、早くも心が折れそうです。ま、とにかく、4000mはなめないで、気を引き締めて挑戦します!



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ドゥシャンベから走り始めて8日目
本日ようやくパミールの入り口のホーログという町に到着。

いやぁ、ひたすら8日間走りっぱなし。
しかも、通ってきた道が、聞きしにまさる超悪路。
相棒はぶっ壊れるわ、
いろんなモノをまた落とすわで、
もう、大変。
あ~、疲れたよ・・・

まだパミール走りが始まってもないってのに
この疲労感・・・

ああ・・・

え~っと、この激走の8日間の様子と、
7年目を迎えた旅の抱負は、
明日にでも、書いてアップするとして、

今日は、もう寝ます・・・
とりあえず、8日ぶりのシャワーが死ぬほど気持ちよかった。

2014.09.27 Sat l タジキスタン l コメント (4) l top
ウガなか
おお、丘の上のチャリダーが集まるあの宿に泊まっているんですね。見覚えのある部屋です。俺はケチって廊下の雑魚寝スペースに宿泊しましたが、すごく寒かったです。大家が猫をたくさん飼っていると思うので遊んでやってください。ホーローグからドゥシャンベはランクル乗り合いでも15-20時間かかり大変でした。工事中の道路が多いですね。


チャリヨシ
ウガなかさん、ええ、そうです。丘の上のチャリダーばっかり集まっている宿に泊まってます。最初は雑魚寝スペースで寝ようと思ってたんですが、ずっとテント泊だったし、夜遅くまでパソコン作業をしたかったんで、贅沢にも部屋泊にしちゃいました。猫は、今も膝の上に乗ってますよ~。いやぁ、それにしても、ドゥシャンベ~ホーログ間の道は酷かったですよぉ。もうほんと、まいりました・・・


ウガなか
おい、今猫がひざの上にいるのかい。1年半前は赤ちゃん猫が6匹ぐらいいたけど今はおっきくなっちゃったかなあ。



チャリヨシ
ウガなかさん、猫はだいぶ大きくなってますよ~。あれっ、でも6匹も見当たらないんですけど・・・ほかの家に引き取られたりしたのかな?



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果たして旅の終わりってあるのだろうか?

6年間も旅し続けているというのに、
全然旅に飽きがこない。
このままでは、いつまで経っても終わりを感じることができず、
「やり切ったぜ」と、サッパリした形で
日本に戻ることは出来ないのではないのではないかと
不安を感じるようになってきていた
そろそろアジアを感じつつある今日この頃。

が、
つい最近、ようやく
あ、これが旅の終わりってことなのかも
って思うことがあったのだ。

それは、
<自分が変わったって感じたこと>
だった。

オイラはずっと、
旅をしたって人は変わらないよ
と思ってた。

生まれついて持っていたもの、
さらにそれまでの人生で身に付いたものは、
少々の体験で変わるものとは思っていなかったからだ。

実際、これまでは
ワーカホリックなところや、
心配性なところ、
なにかにつけて未練がましいところ、
自己中心的で協調性がないところなど、
日本に居た時のままの嫌いだった自分をずっと引きずっていた。

37年間、忙しい日常と
いろんなことを強要してくる世間にせかされることで作られた
なんだか心に余裕がない人間である日本時代の自分のまま旅を続けていた。

ところが、
6年目の後半の、ついこの間
そんな自分が、なんか変わったかも、
って、ふと思ったんですよ。

6年目はホントいろんなことが起こった。

パソコンの調子が悪くなり、
パソコンに触れる時間が少なくなったため、
日記書きなどそれまで<やらねば>って思っていた
<作業>から距離を置くことになったり、

相棒が盗まれたり、パソコンが壊れたりと、
無くなったら終わりだ、と思っていたものすら
無くしてしまうという経験をしたり、

それまでずっとほぼ一人で走っていたのに、
誰かと一緒に長距離ペアランをしてみたりと、

これまでとは違う状況が発生し、
日本時代からなんとなく続けてきた
<習慣>を変えざる事態に陥った6年目の一年間。

そう、習慣が変わることによって、
自分が変わった、と感じれることになったのだ。

人とは習慣によって作られる。

ルーマニアで日本から荷物を送ってもらった時に
荷物と一緒に同封してもらった
伊坂幸太郎の<ゴールデンスランバー>。

「人間の最大の武器は、信頼と習慣だ」

ってのがテーマになっていたこの話、

主人公の青柳君が、
ニセモノによって窮地に追いやられた時、
青柳君を青柳君たらしめ、
ピンチから脱するキッカケとなったのは昔からの習慣だった。

習慣とはなかなか変わらないもの。
だって、自分を形成するコアなのだから、
自分の意志では変えられない。
それは、<自分以外のナニモノか>の力によって
強制的に変えられなければ変わらないほど強力なものでもあるのだ。

オイラの場合は、6年経ってようやく
<自分以外のナニモノか>が訪れた。
それまで<日本時代の自分>でなんとかやってきたコトが
どうにもならないということを思い知らされる
<旅の理不尽>が立て続けに起こった。

そう、たぶん、5年くらいは
それまでのモノでなんとかやっていけるように世の中出来ているのだ。
海外旅行保険は5年まで入れるし、
いろんなモノの保障も5年ってやつが多い。

逆に、5年以上旅をすると、
それまでのモノではなんともならない領域に突入することになる。

うん、そう、6年旅をすると、
人は変わらざるを得ない状況に陥ることになるんです。

さてさて、
そもそも旅のキッカケってヤツはいろいろあったのだが、
その中の一つに、
「自分の嫌なところを変えたい」
というものがあったのは確か。

それが実際変わったことを感じ、
それによって、旅にある種の達成感を感じた今、
このまま旅が終わっても、満足できそうな気分になりつつある。

ああ、この気分があれば、旅の終わりをサッパリした形で迎えられる心の準備ができるのかも
って思ったりしてみたワケなのですよ。

ええ!?じゃぁ、もう旅を終えるんですか?
・・・というご心配はご無用。

今すぐ旅を終え、日本に帰っちゃうと、
また日本の習慣に戻っちゃうからさ。

ようやく自分の中に芽生えてきた<よき旅の習慣>ってやつが、
自分の中にちゃんと根付くまで、
旅を続けてみようと思います。

あと2年くらいは(笑)

2年経てば、揺らがない自分ってやつが確立できると思うんだけど・・・

でも、日本の<日本らしく>っていうパワーは凄まじいからな。
結局帰ったらすぐに元の自分に戻っちゃうのかも。

ま、そうなりそうになったら、
その時には、セネガルに逃避することにしよう。

どうにでもなるさ、と
思えるようになったのが、
自分の中で一番変わったところなのかも、ね。


あ、そうそう、
まだどうしても変えられない悪しき習慣ってのが、
もう一つだけ残ってまして。

それは、もっと味わなきゃっていうこと。

何事もせっかちにやっつけてしまう癖だけは
相変わらず日本時代から変わらない。

最近しばらく一緒に走った
マレーシア人のホワンくんが、
オイラの飯を食べる速さにびっくりして
「ヨシ、もっと味わいなよ」
って、言ったのを聞いて、
オイラ自身がハッとした。

食べ物だけでなく、
何事ももっと味わうと、きっともっと楽しくなるはず。

そう、今後は、もっともっと、ゆっくりと世界を味わうことにします。

さぁ、7年目に突入だ。
ということで、今後はさらに味わい深い世界をお届けしていきたいと思ってるんで、
引き続き、応援ヨロシクです。



5年以上の旅は面倒なことが起こりそうだから大変なのではなく、
5年以上の旅は面倒なことが起こるから面白くなる。

2014.9.24 タジキスタンの山の中にて

2014.09.28 Sun l タジキスタン l コメント (4) l top
ウガなか
自分が変わったって感じるとこができるのはポジティブなことかもしれませんね。理不尽なことがあっても、まあなんとかなるっしょ!と思うことって大切です!同感。寒いパミールお気をつけて。パミール行きてえええ。


たっちゃん
はじめまして。パタゴニアあたりから、このブログを拝見させていただいてます。
7年目突入おめでとうございます!これからもブログを楽しみにしています。


チャリヨシ
ウガなかさん、もともとポジティブシンキングなので、旅に向いてたのかもしれません。まぁ、なるようにしかならないので、どうせならいいほうに考えたほうがいいじゃないですか。パミール・・・行きたいケド行きたくないという複雑な心境で、ホーログの宿にダラダラ延泊中です。タジキスタンのオフロードはもうしばらく走りたくないんですよ(涙)あ、そんな時こそ、ポジティブシンキングか・・・


チャリヨシ
たっちゃんさん、はじめまして!コメント書き込みありがとうございます。パタゴニアあたりからとは、なかなか長く付き合っていただいてますねぇ。嬉しいです。これからも、相変わらずの旅様子を綴っていきますので、楽しみにしててください~



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オイラの相棒チャリを見て
「これでパミールを走るの!?」
と驚いてた
ドゥシャンベでお世話になったベローニクさん。

そんなベローニクさん、
オイラたちが出発する時、
他のみんなには「Enjoy riding!」
って言ってたのに、
オイラに対してだけ「Enjoy pussing!」
って言っていた。

その言葉の意味を、
ドゥシャンベを出発し、走り始めて2日目に痛感。

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道が未舗装でしかもゴツゴツ岩がむき出しのタジキスタンのダートロード、
小径車じゃ、とても走れないのだ。

<小径車の弱点:段差に弱い>

折りたたみチャリであろうと
世界の道を走ってこれることは
オイラがこれまでに証明してきた。

普通の道であれば
実はタイヤが小さくとも
他のチャリダーの自転車に劣らない性能を発揮できるのだ。

が・・・

ダートロードだけは・・・
まったくダメな小径車。

おかげで、上り坂でもないのに押さなければならない羽目に。
押してばかりじゃ、全然楽しくないんですけど。
タジキスタンって、チャリダーにとって天国って聞いてたのに、
オイラにとっては地獄なんですけど・・・

2014.09.29 Mon l タジキスタン l コメント (0) l top
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ゴツゴツ岩がむき出しの道を
重い荷物を載せた状態でガタガタさせたため、
ドゥシャンベを出発して2日目の朝、
リアキャリアのボルトが折れた。
ボルトが外れるならまだよかったのだが、
なんと、ポッキリと折れてしまったのだ。

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とりあえず、応急処置として
手元にあったプラスティックストッパーでくくってみたのだが、
伸びてしまいズレてしまう。
途中トラックの運ちゃんからもらった針金で補強してみたところ、
なかなかいい感じなので、
針金を4本コヨリにして止めることに。

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2日目はこれでなんとかなったのだが、
3日目の朝、ちょっと走ったら針金が全部折れてしまった。

あぁ、ただでさえちゃんと走れないラフロードなのに、
ちょっと進むたびに壊れる心配をしなきゃいけないなんて、
ホント、面白くない。

やっぱりちゃんと修理しないとダメだ、
ということで、
近くの小さな村までなんとか移動し、
そこに立っていたおじさんに相談したところ、
家からドライバーと金槌を持ってきて、
なんとかしようとしてくれた。

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・・・のだが、おじさんは素人。

曲がりやすい相棒のアルミ筐体を
金槌で容赦なく叩こうとして、余計に壊されそうになり、慌てて止める。

ふ~、
こういうのは、ちゃんとした人に助けを求めないと
余計に大変なことになるな・・・

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と、そこに通りがかった他の村人が、
この先5km行ったところに
電気がある村があるから
そこへ行けば、電気ドリルを使って
穴をあけてくれるぞ、
と、アドバイスをくれた。

さらに、その人が、隣村に電話で連絡をとってくれ、
わざわざ車で迎えにきてもらえることに。

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で、やってきた車に乗り込み、
隣村へ移動。

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立派は修理工場でもあるのかと思いきや、
案内されたのはただの一軒家だった。
そこの庭で相棒の大手術が始まった。

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まぁ、こなれた手つきから判断して、
このお兄ちゃんは素人ではなさそう。
任せても大丈夫だろう、とは思うものの、

ウィ~ンとものすごい音を立てた電気ドリルが
相棒の中に突っ込まれていくのは
見ていてハラハラ。

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でもまぁ、余計な心配は杞憂に終わり、
無事修理が終わり、
見事に、相棒復活。

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ふ~

お兄ちゃんたち、ありがと~。

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しかし、こういうラフロードを走ると、
いかに相棒に負担をかけていたのかってのが、
明確になるよ。

これくらいの荷物なら大丈夫だろうって思っていたけど、
やっぱりオーバーウェイトなんだよなぁ。
パミール前でこんな状況なので、
パミールに入ったらもっと大変になるに違いない。
それを考えると、
荷物をもっと減らしてあげないといかんかぁ・・・

とりあえずは治ったけど、
この先が超不安だ・・・

2014.09.29 Mon l タジキスタン l コメント (0) l top