
マシュハドから2日かけて走り、
本日イランとトルクメの国境の町サラフスに到着。
イラン最後の道も、
笑顔と優しさが溢れるイランの人たちとの出会いが続き、
気持ちよくイラン走りを終えることができた。
素晴らしい国だった、
イラン最高!

・・・と書いてイラン編ブログを締めよう思ってたのに。
サラフスの町に辿り着いた時、
めっちゃ腹が減っていたので、
まずは、何かを食おうと、
チャリのままサンドイッチ屋に行ったんですわ。
で、店の前の見えるところにチャリを停め、
サンドイッチをオーダー。
チャリが無事なことを確認しながら、
サンドイッチを食べ、
会計をすませて外へ出たら、

GPSが無くなってました。
たぶん、会計をしている隙に盗られました。
あ~、アホですわ。
フランスでリアバックと取られた時とまったく同じシチュエーション。
同じ過ちを二度も繰り返すとは。
学習能力がないなぁ、オイラ・・・
いや、自己反省してますけど、
悪いのは、完全に盗ったヤツ。
くそっ、腹立つ。
しかし、いつもならならGPSは取り外して店の中に持っていくのに。
イランはあまりにも皆さんが優しくて平穏だったから、
つい、ちょっとの間なら大丈夫か、という油断が生じてしまっていた。
油断したオイラが悪い。
目に見えるところにGPSが置いてあったら盗りたい心が生じるでしょ。
いやいや、自己反省してますけど、
悪いのは、完全に盗ったヤツですから。
と、そんな自己反省とツッコミな思考回路になったのは、盗られたのが分かってしばらく経ってから。
今回も前回同様、
盗られたことが判明した瞬間は頭が思考停止で真っ白になり、
次の瞬間、
GPSをいつも通り店の中に持っていっていれば・・・
先に宿にチェックインして荷物を置いてからサンドイッチ屋に来ていれば・・・
と、いくつもの<たら><れば>が頭を巡った。
が、全て後の祭り。
時間は逆には戻らない。
まだ買ったばっかりだったのに・・・
しばらく店のお兄ちゃんに協力してもらって探すも、出てこず。
「やっぱりイランもこんな国か!」
怒りのやり場が見つからず、
イランに八つ当たりしながら宿へと向かうオイラだったのだが・・・
そんなオイラに
「どこから来た?ジャポン?一緒に写真を撮ろう」
と人の気もしらずに、相変わらず陽気にイランのおじさんたちが話しかけてきて
半ば強引に輪の中に引き込まれ、一緒に写真を撮るハメになった。
気分は最悪、
とても写真なんて撮られる気分じゃない。
笑えないよ
と思っていたのだが・・・
ガハハ、ガハハとおおらかに笑うおじさんたちに囲まれてたら、
思わず、「ぷっ」とふきだしてしまった。
あはは
そうだ、イランの人々はオイラに溢れるほどの優しさをくれたじゃないか。
今日GPSを盗った輩は、ホンの一握りしかいない悪意を持ったイラン人なだけなのだ。
決して<イラン>という国が悪い国なワケじゃない。
むしろ、イランは、このブログに綴ってきたとおり、ホスピタリティー溢れる素晴らしい国だ。
溢れる優しさとほんのちょっとの悪意。
たまたまほんのちょっとの悪意に遭遇してしまっただけ。
まぁ、どんな国でも、全てが優しさで包まれているなんて、ありえないからね。
人間社会である以上。
ただ、イラン人は優しすぎ。
そんなイラン人の優しさに心を許しすぎて油断しちゃったのが今回の敗因。
でも、人の優しさ攻撃を毎日喰らい続けるこの国で一ヶ月過ごしちゃったら、心を許すな、油断するなっていう方が無理ですよ、ハイ。
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