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おととい、カザフスタンに入国。
再び中央アジアに戻ってまいりまして。

中国のウルムチからは、またもバスで
中国とカザフスタンの国境であるコルガスまでワープ。

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そこで、最後の中国飯包子を食べ、国境へ。
7kmほどの中国側とカザフスタン側のノーマンズランドを越え、
いざカザフスタンへ。

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実はカザフスタン、
これまでは入国にビザが必要だったのですが、
今年の7月くらいから
とりあえず1年限定で、ビザなし入国を許容するという
嬉しい方針転換をはかってくれまして。

ビザがいらないなら行ってみようと思って行くことにしたカザフスタン。

そんなカザフスタンの、入国イミグレでは
男の係官が皆、そろって朝青龍顔だったのに、
驚かされたというか、笑わされたというか・・・
いやぁ、中央アジアは地域によって、
人の顔つきがガラリと変わるのが面白い。
っていうか、人の顔つきの微妙な変化に
敏感に気づくのは、オイラ自身がアジア人だからなのかなぁ・・・

そして、カザフスタン側のコルガスから
首都のアルマティまでこれまた一気にバスワープしようと思ったのに、
バスがいっぱいということで乗れなかった。

次の町であるジャルケントまで行けば、
アルマティ行のバスが何本も出ているから
たぶん乗れるよ、という話を聞き、
ジャルケントまでは走ることに。

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・・・が意外と遠かったジャルケント。
30kmの道のりをひた走り。
昼間なのに、夕方のような日差し。
そして、ところどころに見える雪の溶け残り。
うむむ、猛烈に寒いぞ・・・
もうすっかり冬の風情が漂うカザフスタン。
あ~、もう、チャリ走りの季節じゃないよなぁ・・・

さて、ジャルケントからは無事バスに乗り込め、
6時間かけアルマティへ。

すっかり暗くなって到着したアルマティで
チェックインした宿では・・・
イスタンブール以来の約半年ぶりとなるチャリダー伊藤くんと再会。

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そして、昨日、
そんな伊藤くんとキルギスを一緒に走ったという韓国人チャリダーのリュウさんと初対面。

実はリュウさん、Facebookを通じて
伊藤くん宛に送るはずだったメッセージを
なぜかオイラ宛に送ってきたというあわてんぼさん。

そんな間違いメッセージがキッカケになり、
Facebook上では、ちょっと前からつながっていたリュウさんと、
実際に会えるなんて。

旅の出会い、
そして人のつながりとはホント面白いものです、ハイ。

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2014.10.30 Thu l カザフスタン l コメント (0) l top
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今回ノービザで中国に入ったのは、
とにかく中国餃子の実態を知りたかったから。

中国で餃子修行をするのは、
オイラの旅の大きな目的の一つ。

ただ、そんな中国の本格旅が、この旅の最後の最後になるため、
何も知らないまま突入してシマッタってなことにならないように
事前調査をしておきたかったんですよ。

ネットで調べりゃわかるでしょ、
と言われる方もおられるとは思いますが、
こういう<知りたいことを知るっていう方法>としては、
現地に飛び込んで体で感じるのが一番なんです。

特に、食という五感で感じなきゃならないものであるので、なおさら、ね。

ということで、現地に飛び込んで知った
中国餃子についてのいろいろを
忘れないうちに綴っておこうと思います。

①挽肉包み料理のいろいろ

中央アジアからマントゥという餃子に似た料理が出現したりして、
実は、餃子に似た挽肉包み料理といっても
いろんなバリエーションがあることが分かってきた。

基本的にマントゥは小麦粉の薄皮で挽肉等を包んだものを
蒸し上げたもの。

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中央アジアや新疆ウイグルでは付け合わせにパンがつく。肉汁やこぼした肉片をパンと一緒に食べるためだ

そして、新疆ウイグルに入ると、そんなマントゥにも
更にバリエーションがでてきた。
薄皮で挽肉を包んだマントゥ以外に、
肉まんのように膨らし粉を入れた皮で挽肉を包んだ
包子(パオズー)という、これまた超絶美味い食べ物が出てきたのだ。

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ジンさんと二人で食いまくったカシュガルの美食街の包子

ちなみに、オイラはこの包子は挑戦済み。
ハンガリーで自炊料理にハマってた頃、
包子はバッチリ予習して作っていたのだ。

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ハンガリーの宿アンダンテでは肉まん研究に明け暮れていた

そして、ウルムチに来て、
ようやく<餃子>と書かれたお店がいたるところに目につくようになった。
(カシュガルにもあったと思うのだが、いい巡り会いがなかった)
ウイグル人の自治区の首都とはいえ、
実質漢民族が大勢押しかけ街を作り変えてしまったウルムチ。
なので、ココでは漢民族の食文化としての餃子が食べれるのだろう。
ちょっと気持ちは複雑だ。

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何かを象徴しているようなこの店の看板・・・深い意味がある・・・のか?

②餃子の調理方法のいろいろ

ウルムチで餃子のお店に入ってみたのだが、
皆さん、水餃子ばかりを食っている。
正確にいうと、スープに水餃子が入っている餃子スープばかりを食べているのだ。

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餃子スープ。これはこれで、めっちゃ美味い。中国の水餃子の味は噂通り世界一の味だ。

確かに、オイラ自身が中国に入る前、
「中国は水餃子ばかりだよ。焼き餃子は日本の発明」
ってな噂を聞いていた。

なので、なるほど、やっぱり中国餃子は水餃子だけなのかぁ・・・
と思っていたのだが、
メニューに<鍋貼>という文字が載っていて、
どうしても、それが気になったオイラ、
「鍋貼(グオティエ)ください」
と注文してみたら・・・

なんと、焼き餃子が出てきた。

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「んまい、ハオチー!!!」

どうやら、中国では普通に餃子を頼むと水餃子が出るのだが、
鍋貼と、指定して頼むと焼き餃子が出てくるようだ。

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メニューはこんな感じ。上の欄が餃子の中身別。干餃がスープなし水餃子。焼き餃子が頼める店ではここに鍋貼と書かれてある。下の2欄はスープ餃子の種類。スープは上の欄で餃子の中身を指定した後、どれにするか決める。ちと分かりにくいマトリックスメニューだ。

蒸し餃子のマントゥ、包子は美味い。
水餃子は世界一の水準で美味しい。
そして、最高に美味しい焼き餃子まである。

うむ、オイラの求める味は、ちゃんと中国にある、
と分かったことが、今回の予備調査旅の大収穫であった。

③これからのいろいろ

ウイグルで遭遇できた餃子屋の多くは漢民族のお店。
鍋貼&水餃子はウイグルの料理ではない。

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店内にでっかく中華餃子文化と書かれた看板が掲げてある店。その誇りがなんだかとっても素敵に思えた。

ということで、オイラの求める味は、もっと東の方にあると思われる。

で、内情が分かったところで、改めて調べたところ、
餃子は小麦文化である中国の東北部で多く食されているらしい。
東北(ドンペイ)餃子としてひっかかった。
東北の瀋陽には、老辺餃子館という餃子の名店があるようだ。

ふむふむ、ということは、修行の場はドンペイか?

と思っていたら、西安も名物は餃子らしいじゃないですか。
しかもなんだか餃子の発祥の地は西安って説もあるらしくて。
そして、西安餃子って、ウサギ、鳥、花などの形を模した餃子があったりして、めっちゃ面白そう。
うむむ、味を極めたいってのは前提としてあるのだが、
見た目も極めるっていう方向で考え、西安で修行するのも実りがありそうだ。

さらに、成都にも、餃子屋台街ってのがあるらしいな・・・

ということで、おそらく一年半後となる
中国旅第二弾は、
ラオスあたりから中国に入り、
成都、西安を通って東北(ドンペイ)に抜けるという
ひたすら餃子旅を展開しようかな、と画策中。

ただ・・・広い中国、
きっとまだまだオイラの知らない
隠れた餃子名店が星の数ほどあるに違いない・・・

ということで、
もし、中国餃子の美味い店情報をお持ちの方、
教えていただければ、めっちゃ嬉しいです。
有益情報を教えていただいた方には、
もれなく、
オイラが帰国した際、
世界一の餃子を作って差し上げる権利をプレゼントしますんで。

ということで、明日、明後日と
ひたすら鍋貼餃子を食べまくって、今回の中国ショートトリップは終了の予定。
月曜日27日の夜行バスでカザフスタンに向かいま~す。
中央アジア再びです、ハイ。

2014.10.25 Sat l 中国(新疆ウイグル) l コメント (4) l top
おりょう
餃子研究かー!しかも本場で。最高ですね。
確かに中華料理店では焼き餃子より水餃子の方がおいしいと思っていました!でも水餃子は煮るときに汁が流れ出てしまったりしてなかなか成功したことがありません。行きつけの中華料理屋で水餃子と一緒にでていた食べられるラー油がおいしかったんです。。なので、ぜひラー油の研究もされては??中国では中国語の勉強もする予定ですか?がんばれ~。


チャリヨシ
おりょうさん、そうなんです。実は水餃子の方が、汁をもらさないよう、ちゃんと包まねばならないため、作るの大変なんですよねぇ。作ってすぐに煮るのならまだしも、作り置きして冷凍なんてしちゃったら、絶対皮が破けちゃうし。だから、客を待たせないために作り置きを前提とする日本のお店では焼き餃子が流行ったのではないか、と。そして、中国の餃子屋は、確かにラー油も美味しかったです。このラー油の味加減でまた、餃子の味が大きく変わっちゃいますからねぇ、ラー油や醤油の研究もせねばと思っているところです。で、それらを知るためには、やはり中国語も必要だと痛感しましたので・・・次回中国再突入前までに、中国語を話せるようになるべく、Podcastの<ガチャピンムックの中国語教室>を聞き始めました(笑)


おりょう
ガチャピンムックが中国語講座をやっているんですね!ちょっとページをみてみたけど、かなりかわいいですね。これ全部マスターできたらいいかも。
がんばってください!


チャリヨシ
おりょうさん、そうなんですよ~、あのガチャピン&ムックが中国語をやってたんです!なんかいい中国語教材ないかなぁ、と思ってネットで探してて、この間見つけまして。一話が短いから続けやすいです。とりあえず、これに出てくる表現は全部丸暗記して、基礎を築こうかな、と。



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カシュガルから一気にバスワープして
本日、ウルムチに到着。

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いやぁ、中国はやっぱりデカい。
カシュガルからウルムチまで
おなじ新疆ウイグルだというのに、
バスで28時間もかかるとは。

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昨日から丸一日以上バスに乗りっぱなしでしたわ。
まぁ、寝台車だったから、ずっと寝そべってられて、楽っちゃ楽だったけど。

う~ん・・・
ジンさんと、
アメリカ人のチャリダーマイケルさんとジョセリャンさんと
カシュガルの宿で別れたのが、昨日の朝とは・・・
まるで今朝だったような・・・
なんだか一日損した気分だ。

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カシュガルの宿で撮った出発前の記念写真

そうそう、
マイケルさんとジョセリャンさんには、
なんと、イスタンブールの自転車屋で会ってたんですよ。
ほぼ4か月ぶりの再会。
コーカサス、イラン、中央アジアを走ってた時には
全然遭わなかったのに・・・
まさかココで、と驚きの再会でしたわ。

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今年の6月、イスタンブールの自転車屋の前で撮ってた写真

ちなみに、マイケルさんとジョセリャンさんは父娘。
いやぁ、かわいい娘と一緒にチャリで世界旅ができるなんて、
そりゃ、父親冥利につきるってもんでしょ、マイケルおじさん。

さてさて、到着したウルムチは、
新疆ウイグルの中心街なだけあって、
カシュガルよりもずっと都会でして。

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カルフールとかケンタッキーとかあって、
なんだかなぁ・・・ってな気分だったのですが、
(最近チェーン店にまったく惹かれなくなってきた・・・)

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そこはやっぱり中国。
一本道を中に入ると、
チェーン店ではない、
魅力的な個人経営の食堂がずらりと並んでまして。

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そうそう、これこれ、中国はこれでなきゃ!
テンションあがるぜ、ってことで、
早速入ってみた一軒の食堂で食べた水餃子がめっちゃ美味い!

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やっと会えたぜ~、美味い餃子に。

2014.10.24 Fri l 中国(新疆ウイグル) l コメント (0) l top
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本日夕刻、夜のデザートにとマスカットを買いに出かけた時、
道を走り抜けるチャリダーの姿が見えた。
「あれっ、ひょっとして・・・」
と思ったのだが、すごい勢いで駆け抜けていったその姿を追うわけにもいかず、
後ろ姿を見送りながら宿の方へ向かって歩いていたら
そのチャリダーがチマキ屋のおじさんに道を聞いている所で追いついた。

「ひょっとして・・・ジンさん?」

「あ~、ヨシさん!」

そうなのだ、そのチャリダーは実はオイラがカシュガルでウイグル料理を堪能しながら待っていたジンさんだった。

実は会うのは初めてなのだが、
お互いチャリダーのネットワークを介して存在は知ってたし、
メールのやり取りとかはしてたチャリ仲間。

で、数居るチャリダーの中でも、
アフリカチャリ旅がダントツに長かったジンさんは、
オイラの中で、だいぶ気になる存在だった。

そんなジンさんが、
ちょうどパキスタンのカラコルムハイウェイを走り終えて
こちらに向かっているという話を聞いたんで、
待っていたってワケなのですよ。

さてさて、そんなジンさんがこっちに来たのは、
これからパミールに挑むため。
え~、これからパミールですか?パミールはもう雪山でしたケド・・・
と止めたいところなんだけど、
止めてもやめはしないってのは、
同じチャリダーとして気持ちはよく分かる。

ということで、飯を一緒に食いながら、
なるべく励ます方向で、パミール話を展開。

ええ、どうせ行くなら
楽しいぞっていう前向きの気持ちを持ったほうがいいじゃないですか。

ん?
いや、オイラの場合も、
パミールは楽しいぞって聞いたのに
結局は修行の場だったんで
「話が違うじゃん」って嘆くことになったんだっけ・・・

う~む、こういう場合はどっちの方向で話を持っていくのが正解だったんだろ・・・

ただ、いずれにせよ、ジンさん、パミールはもうめっちゃ寒いですから。
ホント、寒さ対策だけはバッチリして挑んでくださいね~

2014.10.20 Mon l 中国(新疆ウイグル) l コメント (2) l top
ウガなか
いいですねーチャリダーネットワーク。冬のパミール、十分気をつけてほしいですね。ジンさんのご無事を祈ります!


チャリヨシ
ウガなかさん、世界各地を走っているチャリダーからの生情報が続々入ってくるチャリダーネットワーク、いいもんですよ。そして、それによって近くを走っている仲間の存在を知ることができて・・・こうして会えたりもするんですから。そして、ジンさんは昨日、元気にパミールに向かって旅発っていきました。ホント、無事に乗り越えてほしい想いでいっぱいです。


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本日日曜日。
カシュガルのサンデーマーケットが賑わうというので行ってみた。

ということで、今回は、写真で実況サンデーマーケット。

あ、でも、お目当ては食べ物だったんで、
撮ったのは食べ物の写真ばかりです・・・
(ホントは、いろんなモノが売っている大マーケットなんですケド)

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カシュガルの街ではいたるところで食べ物が食べれる。つい最近まで居た中央アジアの国々とは大違い

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マーケットに向かう途中の道も誘惑だらけ

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道端で調理準備中

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こちらは道端で調理中

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あ、道端ではこんなこともやってます

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さて、マーケットに到着。いきなり美味しそうな匂いの煙に包まれた

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あちこちに屋台が出ている・・・ウハウハ

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串焼きはウイグル料理の代表的な料理

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串といえば・・・おでんみたいなのも発見

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さて、何を食べようかな・・・

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おっ、麺打ち中ですか?

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うまそうだからココで食べることにしよう

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ウイグル名物、ラグマン。打ち立ての麺に具をぶっかけて食べるのがウイグル流

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うほっ、美味そうなマントゥ発見。まだ小腹が空いてるから食べてみるか。

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おじさん、ハオチー(美味いっ)!

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いやぁ、大満足。ん、果物もおいしそう・・・デザートに買って帰ろうっと。

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寒暖の差が激しい場所では果物の甘みが増す。ここウイグルの果物はめっちゃ甘いのだ。

2014.10.19 Sun l 中国(新疆ウイグル) l コメント (0) l top
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タジキスタンからキルギスに入国した後、
進むべき道は二つあった。
一つはそのままキルギスを走りキルギスの首都ビシュケクへ向かうルート。
そして、もう一つは一旦中国へ抜け、大きく迂回してカザフスタンを経由してキルギスの首都ビシュケクへ向かうルート。

山がすでに雪だらけになっているっぽいキルギスをこのまま走り続けるのはキツイ・・・

という想い以上に、
オイラの興味は中国に惹かれてまして。

それに、タジキスタンのハード山道を耐えてくれた相棒のファニーバニーも、
これ以上の山道は勘弁して~と悲鳴をあげ始めたのか、連続パンクし始めちゃったし・・・

ということで、
昨日、中国に入国。

ちなみに、今回の中国はノービザで入国。
日本人はノービザでも15日間だけ中国に滞在できるのだ。

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あ~、超久々の漢字標識の世界!

そして只今、新疆/ウイグル自治区のカシュガルという町に停滞中。

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泊まっている宿<老城青年旅館>は、パミールを走り終えたチャリダーでいっぱい

あ~、なんかワクワクする。
久々のこの旅特有の浮ついたワクワク感。

うひょー、しばらくぶりの街だぜ。
っていうのもあるのですが・・・

いやぁ、中国だからってことで、
なんだか知らないけど、妙にテンションがあがっちゃってまして。

中国は初上陸なんだけど(香港だけは行ったことがあった)、
なんか、昔から知っている感じの妙な懐かしさがあったり、
(ジャッキー映画のおかげか?)

高圧的と聞いていたイミグレの職員や公安の人たちも、
意外とサバサバしてて、
国境での荷物検査は全部一品一品チェックされて
面倒だったけど、
アサラトとかパンデイロとかダラブッカとか
楽器を出すたびに妙に盛り上がってしまい、
なんだ、中国人もちゃんと接すればフレンドリーで面白いじゃん、
と、ホッとしたり

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国境から140kmは自走できない地帯。そこからは走れるのだが・・・そのままタクシーでカシュガルへ

キルギスと中国との間のイルケシュタム国境が、
いろいろあって、今は自転車で自走させてくれない
ってことで乗せてもらったタクシーのおじさんが、
めっちゃいい人で、
お昼ご飯を奢ってもらったり、

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めちゃウマ・マントゥの店でマントゥを奢ってもらっちゃった。

っていうのが、テンションがあがってる要因かな、
なんて思ってみたりしたのですが、

いやいや、

やっぱり、テンションがあがる最大の要因は、
なんといっても、
飯が超絶美味いってことっすわ。

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中国のマントゥはやはり何かが違う。この美味しさの秘密を探りたい

これまでのチョイスが少なかった中央アジア料理とは違い、
中国に入った途端に、びっくりするくらい
食べ物のバリエーションが増えた。
町がいろんなものの匂いに溢れている感じが、
ホントに、もう、たまらない。

この匂いにひかれて、
昨日の晩、宿にチェックインして
荷物を置いたらすぐカシュガルの町へ飛び出した。

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チマキ!なんとこれ、蜜をかけて食べるデザートチマキ。

もちろん食べ歩きのため。

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ウイグル・ラグマンの麺はコシが違う

今日も朝から美食街(屋台が集まっているところ)へ。

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ここは天国か?

はぁぁ、美味い飯で、腹いっぱい。

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ずっと前から食べてみたかった刀削麺。麺はこのお兄ちゃんが刀で削ってくれた。

あ~、これぞ幸せ。
これを幸せと呼ばずして、なにを幸せと呼べばいいのだ?

2014.10.18 Sat l 中国(新疆ウイグル) l コメント (4) l top
ウガなか
懐かしいです。カシュガルのそのYH俺も泊まりました。当時は8月の夏休み時期で北京あたりから来た中国の大学生も結構泊まっていて話しができて面白かったです。サリタシュでも1泊しました、キルギスの果て感があってよく覚えています。イルケシュタム国境は自転車禁止だから困り者ですね。数年前は両国のイミグレは近くだったのですが、中国が自国イミグレを200kmほど中国側内部へへ移動してしまったため、現在両国のイミグレは数百キロ離れるという異常な状況です。私も苦労しました。キルギス側からはヒッチできますが、中国側からはヒッチ禁止で乗りあいタクシーに結構なお金を払わ無ければなりません。カシュガルの町も結構大都市ですよね。新彊-キルギス国境と、キルギス-タジク国境はホントよく覚えています。思い出の場所です。写真が見れて良かったです。


チャリヨシ
ウガなかさん、シルクロード旅は、かなり宿がかぶってましたね。といっても、旅人に評判の宿ばかり泊まっていたので、そりゃ、かぶるはずか(笑)イルケシュタム国境越え、僕のチャリは折りたたみで、車の乗り入れは慣れているので、全然大変じゃなかったんだけど、一緒になったチャリダーはホント大変そうでした。タクシーの後部ボンネットに、大切な自転車を無理やり詰め込まれそうになって、キレてましたから。結局そのチャリダーたちはタクシーにはのせず、次にやってきた小型のピックアップトラックみたいなのに、乗せて国境越えをしてました。
そして、やってきたカシュガルは・・・ホント都会ですね~。ずっと人がいないところを彷徨っていたんで、人の多さにクラクラしてます。しかしまぁ、都会ならではのいいところは、とにかく食であふれているってこと。カシュガルには、ホント<食>のためにやってきました。フレッシュな食べ物に苦労していたパミールの後なだけに、フレッシュフードのありがたみをかみしめながら食べてます。
それはそうと、僕の写真でウガなかさんの思い出が蘇ったようで、よかったです。アップした甲斐がありましたよ~。


ユルキノ
初コメです。たまーに見てます。星空はきれいですか?


チャリヨシ
ユルキノさん、どうも。たまーに見ていただき、そして、初コメありがとうございます!使っているカメラが暗所撮影苦手なので、星空写真はあまり撮らないのですが、タジキスタンではめっちゃ綺麗な星空を見てましたよ~。ただ、パミール高原を走っていた時は、月が出る時期だったので、月の明るさに負けて、星の輝きはイマイチだったのが残念でした・・・



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パミール高原の<高原>たる由縁は、
高い高地が延々続くから。

道がある場所が高いため、
周囲に5000m~6000m級の山が聳えているのに、
全然高く感じない。

未舗装ダートなワハン回廊&パミール高原への上りきり、
これで最大の難所を終えたと思い、
腑抜けになったようにダラダラと延泊してたムルガープ。

人が住むこの村でさえ、
富士山より高い場所にあるのだ。
高地順応しているとはいえ、
もともとは低地で過ごしているオイラは、
毎朝、呼吸困難になって起きるという状況だった。

いやはや高いところはもうたくさんだ、
早いところ抜けてしまおう、
と4日目に重い腰を上げ、出発。

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しばらくは、
羊飼いのおじさんや、

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高山植物収集のおじさんたちが居て、
まぁ、まがりなりにも人が住める空間であることを
証明してくれていたのだが・・・

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上り坂を上り、
高度をさらに上げるにつれ、
生物の気配がまったくなくなってきた。

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走っていたらすぐに息切れする。

動悸が止まらない。

吐く息の水分が髭に付き、それがすぐに凍り付く。

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日中なのに氷点下。

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これが4000mを越えたセカイ。

一応、4000mを越えたセカイを走るってことは、
南米のペルーのブランカ山群で経験済みだった。

が、あれはもう5年も前の話。

ツライ経験ってのは、
時間と共に記憶が抹消してくれるもの。
ただ脳にはあの時の綺麗だった風景だけが残されていたのだが・・・

はぁはぁという息切れとともに、
体が次第に、4000mの辛さを思い出してきた。

この先には、4655mのAqbaytal Passという峠が控えていた。
もちろん地図で見て事前にわかっていたのだが、
事前に分かっていた時点では、
体がツラサを忘れてしまっていた。

ん?4655m?大したことないっしょ、余裕余裕。
だって、最大の難関のワハン&高原上りはもう終わったんだもん。

なんて思っていた。
が、次第に体がツラサを思い出すにつれ、
この<4655m>という峠の高度に
怖れを抱くようになった。

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4655m・・・?
今まで自転車なんかでは上ったことがない高度じゃん。
ありえない高さだよ?

実際ありえない高さだった。

峠自体はそんなに急な勾配ではなかったのだが、
少しの上りでさえ、ペダルがこげない。
普段の高度であったら、平気で登れる坂なのに、
まったく上ることができない。

空気が薄すぎる。
人間が活動できるセカイなんかじゃないのだ。

息が激しくきれる
動悸がおさまらない

体が拒否反応を示している

こんなところで、運動なんかするんじゃねぇ、と。

それでも、オイラは前に進んだ。

なんのために前に進んでいるのか?
そんなことがチラリと頭をかすめたが、
そんなことはどうでもよかった。

真っ白になった頭で、
ただただ、前に進んだ。

到着した峠の頂上では、ただ空の蒼さが眼に染みた。

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やった、という気力なんて湧かず、
ただ4655mを越えたという事実だけがオイラの中に残った。

やったとか、
そういう類の満足感は、
きっといろんなものに余裕があるから生まれる感情なのだろう。

自分の限界を超えたものを成し遂げても、
そういう感情は生まれない。
生まれるだけの余裕がもはや自分にないのだ。

とにかく、これで、今度こそ最大の関門を抜けただろ、
と思ったのだが・・・

いやいや、パミールはこれで終わらせてくれるほど甘くなかった。

この日、峠に上るだけで精一杯となり、
日暮れまでに峠を下ることができず、
ほぼ4500mのセカイでテント泊することになったオイラ。

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夕食の用意をしようとしたら、
水がすでに氷り始めていた。

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もちろん、翌日はカッチカチに凍ってしまい、
喉が渇いているのに、水を飲むことすらままならない。

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っていうか、猛烈に寒い。
夜と明け方にはありえないくらいの極寒なセカイに豹変するところなのだ、ココは。

夜明けと共にすぐにくだり、

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カラキョル湖沿いの人が住むゾーンに到着し、

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心温かい村の人たちに囲まれ、一息つくのもつかの間、

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走り出したらすぐに、目の前には雪山が見えてきた。

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その雪山に道が続いている。

雪山・・・?

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パミールの冬が来る前に走り抜けたいと思い、
中央アジアを急ぎ足で駆け抜けてきた。

これまで、時折粉雪が舞うことがあっても、
積もるようなことはなかった。
ワハンでは雪山をみることはあったのだが、
それは道沿いではなく、
聳え立つ山の頂に降り積もったものだった。

その雪が道沿いに見える・・・?

最大の関門が最後に待ち受けていた。

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タジキスタンを抜け、キルギスに入国する最後の峠を
越えた途端風景が一変した。

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目の前が雪山じゃんか・・・

そう、目の前の山が、すべて雪で覆われていた。

幸い、まだ道が雪で覆われきっているというワケではない。
なんとかがんばれば走れる状況だった。

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が、雪道と自転車は最悪の組み合わせ。
雪が解け始めの路面が、タイヤを滑らせる。

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そんな道を走り切り、
やっとのことで、キルギスのサリタシュの村に辿り着いた。

あ~、これで、今度こそ、終わったよ・・・
と、投宿した宿で出してもらった飯を食べながら、
一人祝杯をあげ、満足感に浸るオイラ。

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が・・・サリタシュの村を出発した後、
更なる雪山峠に遭遇することになるとは・・・

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パミール高原・・・
ココは、ただ風景が綺麗なところなのかなって思ってたんだけど、
それは完全に勘違いでした。
ここは、風景を楽しむ場所なんかじゃないっす。
単に景色が綺麗っていうのなら、
他にいくらでも絶景スポットはありますがな。

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が、4000m越えの高地がずっと続くという人の限界を超えたセカイ、
そこをひたすら自転車で走って、
自分の、いや人間の限界以上のことを体現するってのは、
ココでしかできないこと。

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そう、それがパミール高原に
チャリダー皆がやってくる理由なんだってことが、やっと、ようやくワカリマシタ。
やっぱりチャリダーって、真正マゾな人たちなんですわ、ハイ。

2014.10.18 Sat l タジキスタン l コメント (4) l top
おりょう
パミール高原、じゃなくて高地とかそういうふうに改名したほうがいいですよね。。。それにしてもすごい所を越えましたね!本当におつかれさまでしたっ。


チャリヨシ
おりょうさん、パミール、ホント凄いところでした。挑む前はこれほど凄いところだなんて思ってもみなかったですよ・・・って、知らなかったから挑めたかも。あんまりエクストリーム過ぎるところだと尻込みしちゃいますから。ということで、あんまりハードルをあげないためにも、高原くらいの軽いイメージの名称で、やっぱりいいんじゃないのかと思ったりしました、ハイ。


おりょう
な、なるほど。。では、高原で結果オーライだったんですね。この高原を越えた後のヨッシーさんのお顔、アンデスの民みたいになってましたね。。平原をはしっていたらまた元通りになるのかな。これから中国編たのしみにしています。


チャリヨシ
おりょうさん、ええ、まぁ、僕にとっては結果オーライだったってことで(笑)で、顔がアンデスの民みたいになってます?う~ん・・・やっぱり高原ではこんな風に焼けちゃうんですよ。寒いくせに日中はめっちゃ日差しが強いんで。平原にしばらくいたら、もとに戻るとは思うんですけど・・・この後また中央アジアに戻るし、その後、ネパールでヒマラヤとか行く予定なんで、まだしばらくアンデスの民顔でいると思いま~す。


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先のブログで散々悪態をついた
ワハン回廊&パミール高原未舗装道ですが、
改めて撮った写真を見返したところ、
「やっぱり、凄いところだったんじゃね?」
と、思いまして。

そんな凄いところなのに、
先に書いたオイラのあの修行走りブログだけを読んで
誤解されてしまっては、
ワハン&パミール未舗装道に申し訳ない。

ということで、
写真で綴ってみることにしました
ワハン回廊&パミール高原未舗装道の7日間。

・・・と、今更ですが、
パミール高原とワハン回廊についてちと解説を。

パミール高原とは、天山、崑崙、ヒンドゥークシュの三大山脈が交わり、
6000m~7000m級の険しい山々が連なる超山岳地帯にある、
平均標高5000mの高原地域。
パミールとは、ペルシャ語で<世界の屋根>を意味するらしい。
歴史的には、この地を19世紀末に帝政ロシアとイギリスが南北に分割。
バンジ川を境とする両者の勢力分割線が、ちょうど現在のタジキスタンとアフガニスタンの国境となり、
そのバンジ川とワハン山脈にはさまれた渓谷がワハンと呼ばれる地域となっている、とのこと。

ちなみに、パミール高原には、パミールハイウェイという完全舗装された道があるのだが・・・
ドMチャリダー達には、舗装整備されていないワハンを通り
途中からパミールハイウェイに合流するという迂回コースが人気。
オイラもうっかり(?)そのワハン迂回コースに突入してしまったのだ・・・

■ワハン回廊1日目(10/1)
ホーログ~Bagushよりちょい先まで。70km走行

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初日の道は、まだ悪くなかった

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普通に相棒にまたがって走ることができたのだ

■ワハン回廊2日目(10/2)
Bagushよりちょい先~Ishkashimちょい先まで。62km走行。

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今日もまだ道はそんなに悪くはない

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バンジ川

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川で水浴び。水はめっちゃ冷たい

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そんなことをして遊んでいたら、ドゥシャンベ、ホーログで宿が一緒だったマッドたちに追いつかれた。

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昼飯。チョルパ(スープ)。この辺はまだ食事処があった。

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この橋を越え、対岸に渡ったら、アフガニスタン。

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ワハンは、意外と平野地が多い。

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このあたりでは、みな農作業にいそしんでいた

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子供たちが元気だ

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道には牛がウロウロしている

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どこにテントを張ろうかとキョロキョロしてたら、とある家の女性が声をかけてくれた

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ということで、今晩はとある民家の庭でテント泊

■ワハン回廊3日目(10/3)
Ishkashimちょい先~Yamgまで。65km走行。

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庭にテントを張らせてもらったお宅で、朝飯をごちそうしてもらった

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パン入りミルク。タジキスタンでは朝食によくふるまわれる。

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走り始めたら、村人が声をかけてきた

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ということで記念写真

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パミールの女性たち

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今日もこんな道を走る。実はまだ道はそんなに悪くはない。

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飲み水はいたるところで補給できるワハン道

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途中でおじさんがリンゴをくれた。パミールの人たちもフレンドリーで親切だ。

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さて、本日は、お金を払ってホームステイ宿に投宿。15ドルだけど美味い飯とホットシャワーが嬉しい。

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ちなみに部屋にはなぜか長谷川京子のポスターが貼られてた。

■ワハン回廊4日目(10/4)
Yamg~Langarまで。40km走行。

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今日も農作地帯が広がる地をひた走り

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皆さん朝からせいがでます

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立ち食いする羊。この光景、アフリカでも見たような・・・

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だんだん道が悪くなってきた・・・

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走りつかれたので昼飯。この辺から昼飯は自炊が当たり前に

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手持ちのソースを使って、ソース焼きそば。

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食べ終わった瞬間に、子供たちに絡まれた

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ちなみに、この辺は温泉が湧くらしい

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ということで、入ってみましたワハン温泉。

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マルコポーロ羊

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途中で出会った子供たち

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そろそろ紅葉の季節です・・・

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本日は、ウガなかさんおススメのホームステイ先に投宿

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到着早々出してくれたチャイとお茶菓子に癒される

■パミール高原未舗装道1日目(10/5)
Langar~高原のどこかまで。40km走行。

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出していただいた朝飯

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食べ終わったら、猫が・・・

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お世話になりました

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さぁ、いよいよパミールの高原地帯へ突入。村はずれの坂を上り始める

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道が超絶悪い上に、きつい勾配

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走ろうとしても、走れない・・・

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押すしかない・・・

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「こんな道がずっと続くんですか?」「おう、ずっと続くぞ」

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景色は最高に素晴らしいのだが・・・

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道が悪すぎる・・・

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疲れ果て・・・河原でテント泊

■パミール高原未舗装道2日目(10/6)
高原のどこか~チェックポイントまで。35km走行。

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朝は超絶寒い

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洗った食器がすぐに凍り付くほどだ

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今日も悪路をひた走り・・・いや、ひた押し

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まぁ、たまには、走れる道状態の所もあるので、そんな時はテンションあがります、ハイ。

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ちなみに、このへん、綺麗な水の川が流れているので、

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美味しい山水飲み放題

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風よけになる場所があったので、今晩はここで野宿

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到着して、まず、湯を沸かす

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高度があがるにつれ、どんどん寒くなる・・・熱いお茶に癒されます・・・

■パミール高原未舗装道3日目(10/7)
チェックポイント~パミールハイウェイ合流点のちょい先まで。53km走行。

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朝飯。タジキスタン流にパン入りラーメン。なるほど、こうするとカチカチになったパンも食えるようになる!

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さて、今日も走り始めますか

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と、またもやマーク&ジュリアのカップルチャリダーに追いついた。彼らも悪路に苦戦中。

そういえば、スコットランドの独立騒動とかありましたな。
そんな中、スコットランド人のマークと、イングランド人のジュリアのカップルは、
仲良くパミールを走っていたってワケでして。

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ここで出会うのは無謀なチャリダーたちだけ。だってココは、イキモノが存在できない4000mのセカイ。

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走っているだけで、息が切れる

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そんなところで、一匹の野良犬に出会った。

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キミは一体どうやって一匹で生き延びているんだい?

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オイラは、こんなところで一人では生きていけないよ。

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湖も凍り付いている。パミールの冬はもう近い。

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・・・

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そして・・・ついに、パミールハイウェイに合流!

パミールが本気の顔を見せるのは、この後からだとはつゆ知らず、
舗装道に出たことではしゃぎまくるオイラ。

この時には辛いパミール走りも、これで終わりかと思ったのに・・・

この後、さらに辛い走りが待っているとは・・・

辛すぎて流した涙もすぐに凍った極寒のパミールハイウェイ後半激走日記は、後ほど・・・

2014.10.10 Fri l タジキスタン l コメント (6) l top
ウガなか
ご無事で何よりです。もうキルギスに入った頃でしょうか?峠越えはきつかったでしょう!!!雪は???


おりょう
よっしーさん
おひさしぶりです。
もうこんな所まで走ってきたのですね。
荒涼の大地を今も激走中でしょうか。
寒さにまけずに日本をめざしてください!
追伸
自転車diaryも楽しみに読んでいます。。でも読み始めるととまらないので、自粛していますw


チャリヨシ
ウガなかさん、実はもう、キルギスを抜けて、今、中国のカシュガルなんですよ。峠越え、めっちゃ大変でしたよ~。そして、キルギスに入ったら山道はもう雪だらけで。走るの大変だし、ウイグルに興味があったんで、こっち側に抜けてきました。あ、でもまだ北上しますよ。ウルムチ経由でカザフスタンに入り、もう一度キルギスに入ってビシュケクまで行きま~す。今回のシルクロード走りはそれで終了予定。その後、インドかネパールに飛びますよ。いよいよヒマラヤです。


チャリヨシ
おりょうさん、お久しぶりで~す。元気ですか?ええ、僕はこんなところを走ってました。久々に本気走りをしましたよ。今は、中国のカシュガルで、美味しい中華料理三昧で、めっちゃ癒されてます。いや、ホント、飯が美味い中国、最高です!で・・・自転車Diaryの方は、そろそろ再開しなきゃと思っているところではあるんですよねぇ。このブログには書ききれてない山のようにあるこぼれ話を忘れないうちに書き留めておかなきゃいけないんで・・・ということで、自転車Diaryの方も、新作エピソード満載になる予定。自粛なんてさせませんから(笑)


おりょう
今ペルー時間もうすぐ朝4時です。。ブログの方も読み出したらとまらなくて、結局こんな時間ですw
いろんなハプニングを楽しみつつ旅をつづけているんですね。いろんな人との出会いエピソードも最高。diaryの再開楽しみにしています。


チャリヨシ
おりょうさん、いやぁ、夜更かしさせてしまいましたか。ふふふ、ブログの方も、最近は話題満載ですからね。しかし、ホント、旅はいろんなことが起こります。特に最近、アジアに入ってからいろんなことが起こる頻度が増えたような気もします・・・う~ん、ただの気のせいなのかなぁ。Diary、どこかで停滞した時にまとめ書きする予定です。ネパールあたりで、と考えているのですが、ネパールはネパールでトレッキングしてたら忙しくなりそうで・・・果たして、どこでまとめ書きができるのやら。


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ホーログを出発した後、
おそらく世界で二番目に悪路だろうと思われる
(世界一の悪路は南米ボリビアのウユニ塩湖周辺道)
超絶過酷なワハン回廊&パミール高原未舗装道を6日間彷徨い続け、
7日目の夕刻、アスファルト道のパミールハイウェイにようやく合流。

すると・・
6日間ずっと続いた脳震盪を起こしそうなガタガタ道から
氷の上を滑っているのではないかと思われるほどのスムーズな道へと一変した。

地獄の拷問の刑期が終わり、
ようやく天国へと導かれたような気分。

いやぁ、この時の感動ったら・・・

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喜び爆発!!!

この世で一番の快楽ってコレのことではないか、と思ったほど。
アレよりも、気持ちよかったです、ハイ。

はぁぁ・・・アスファルト様様。
文明万歳。

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あれに見えるは!?待ちに待ったアスファルト道なのでわ(涙)

それにしても、
ワハン回廊&パミール高原未舗装道を走っている・・・いや、押している時は、ホント、ただの苦行だった。

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ひたすら押し

口から出るのは愚痴と悪態だけ。

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こんな道で4000mの峠までのぼるなんて、アホかと

多くのチャリダーが聖地と称してココを目指してやってくるけど
みんな頭のネジが外れてんじゃないの?

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ああ、もう嫌だ・・・

ココを楽しんで走れるなんて、ドM過ぎだよ。

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砂道(涙)

さすがのオイラも、そこまでドMじゃないってことが分かった。

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こんな石ころだらけの道、どうやって走れっちゅうのだ

ワハンもパミールもダメだ。
全然楽しくない。

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車輪が埋もれて走れなくなるのです

あぁあぁ、道を間違えたぜ。

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どこまで続くのだ、このクレイジーロードは・・・

ホーログからは
ワハンを通らず
完全舗装道のパミールハイウェイだけを走るっていう選択もあったのだ。

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バカか、この道

いや、っていうか、そもそもタジキスタンに来たのが間違いだったよ。

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こんな状況で走れないことも・・・

タジキスタンなんて二度と自転車で来るもんか

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いやはや、景色は素晴らしくいいのだが・・・

なんてコトを、
頭の中で何度も自問自答して、
なんでこんなことをやっているのねん、って思ってたのですが・・・

たぶん、この快楽を味わうためだったんですわ。

アスファルトのパミールハイウェイに出た瞬間、
それまでの、全ての苦労が吹っ飛んだ。

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いぇ~い!!!

苦を経てこそ、その後の快楽が絶頂のモノとなる。
これは修行。
そう、ワハン&パミール未舗装道走行は、修行だったのだ。

ワハン&パミール未舗装道では味わいきれなかった風景も、
パミールハイウェイでは一転、素晴らしいものに見えるじゃないか。

まるで、涅槃の境地に達することが出来た気分だ。

いぇ~い
最高だぜ、パミール!

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2014.10.09 Thu l タジキスタン l コメント (2) l top
ウガなか
とうとう悟られましたか。
今後も長旅を気をつけて。


チャリヨシ
ウガなかさん、ええ、やっと悟りました。
っていうか・・・この後、更に厳しいパミールを体験し、もっと深い悟りに至りましたよ。
その話は、この後アップするであろうブログでお話しま~す。


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ホーログから8日間、
ワハン回廊を通り、パミール高原へ。
ドゥシャンベ~ホーログ以上の過酷な道を走り・・・
いや、走ってなんかいなかった。
あまりにも走れない道が続くため、
まるで徒歩ダーのごとく、ひたすら自転車を押し続け、
昨日ようやくムルガープという村に到着。

あ~、疲れた・・・
タジキスタン道は辛すぎる・・・

まぁ、昨日から
舗装道のパミールハイウェイに合流でき、
ようやく辛すぎる未舗装道から解放されまして。
ふ~、
チャリで走れるようになったことが、なによりも嬉しい。

さてさて、そんなこんなで
人が住めない4000mのパミール高原をしばらく彷徨って辿り着いた
久々の村では、すっかり人の感じが変わってた。
ペルシャ系の顔立ちだったタジク人の面影は薄くなり、
またアジア系の顔立ちになったのだ。

キルギスの国境までもうちょっと。
そのせいか、この辺りはキルギス系の人たちが多いらしい。
そう、もうすぐタジキスタンも終わり。
は~、ひたすら過酷だったタジキスタンも、
もうすぐ終わりかと思うとちと寂しいな。

と、キルギスに向かう前に、
忘れないように・・・っていうか、
忘れたくても忘れられないほど超絶過酷だった
ホーログからの8日間の自転車プッシュ記録は
ちゃんと報告しますんで。

しばし、お待ちを。

2014.10.09 Thu l タジキスタン l コメント (0) l top