
バラナシでは、タブラーのレッスン&練習に明け暮れているのですが、
その合間に食っているインド料理。
インドではカレー調査も<やらねばならないこと>なので、
ひたすらカレーを食いまくる毎日。
とりあえず、なんとなくインドカレーなるものが分かってきたので、
第一次報告ってことで、ブログにまとめてみます。
ん?インドカレー?
ええ、インドに詳しい方は、すでにご存知だとは思いますが、
実は、インドにはカレーという料理はない。
更にいうと、カレー粉という調味料もインドにはない。
ポテトであろうと、
ブロッコリーであろうと、
ホウレンソウであろうと、
全部香辛料で味付けしてしまうため、
どの料理を食べても、
香辛料の効いた料理になるのがインド料理。
その昔、インドを植民地支配したイギリス人には、
この香辛料の組み合わせが複雑すぎて手に負えなかったらしい。
どうしてもインド料理風味を本国でも味わいたいイギリス人のために、
香辛料を持ち帰った本国でそれっぽく調合され売り出されたのが<カレー粉>なんですわ。
つまり、カレー粉なるものは、イギリスで作られたものだったんです。
したがって、インドのレストランに入っても、
カレーなんてメニューはない。
(ツーリスト向けのお店には、カレーと書かれたメニューもあったりするが)
これは、茄子とポテト料理(もちろん風味はいわゆるカレー風味)

そしてこれは、ホウレンソウとチーズ(パニーニ)料理(これも風味はいわゆるカレー風味)

こんな料理が、安食堂では、これらが60~80ルピー(120円~160円)で食べれる。
ちなみに、北インドでは、小麦文化なので、これらの料理と合わせて食べるのがチャパティ。
日本で有名なナンは、インドでは普通には食されない。
高級店でしか出ないらしく、普通の店ではチャパティが出される。
安食堂の料理でもチャパティーと組み合わせると十分美味いのだが、
料理単体だけでは、香辛料で味付けしていあるだけなので、
料理にコクや旨みが足りないことが多い。

香辛料を楽しんで食えるようになれば、
それでも、楽しめるとは思うのだが、
最初は味気ない感じに物足りなさを感じるかも。
そんな方は、ちょっとだけ高めのレストランに行くといい。


こういうところで出されるタリー(定食)なら、
コクや旨みもある。
オイラが訪れたちょっと高めのレストラン<ケサリ>
ここの、煮込み料理の旨みは、若干甘みを感じた。
うむむ、隠し味として果物を使って旨みをだしているのか?
この旨みの正体がなんなのか、気になるところだ。
ところで、ちょっと高めのレストランに入ると、
お会計の時に、レシートと一緒に、緑の香辛料が添えられることが多い。
この緑の香辛料の正体は<フェンネル>。

角砂糖も交じっているこのフェンネルを食後にそのまま口に放り込む。
サッパリとした味わいなので、お口直しに最適。
トルコではクローブだったんだけど、インドではフェンネルか。
香辛料をそのまま出しちゃう食文化の国は、オイラ的には興味深い。
さてさて、
と、まぁ、まずは、ここバラナシが位置する北インドの料理を堪能したのですが、
実は聖地であるバラナシには、インド各地から人がやってくる。
そんな人たちのために、インド各地の料理店があるんですわ。
ということで、いろいろ試してみました、インド各地の料理も。
まずは、これが、南インドのミールス(定食)。

南インドに行ったら、皿の代わりにバナナの葉っぱとかで出てくるらしい。
南インドでは、米が主食らしいので、米と一緒に食うのが普通とのこと。
南インドのカレーは激ウマっていう評判だったので、
期待して食べたんだけど・・・まぁ、普通に美味しいくらいな感じだったなぁ。
もっと、ほっぺたが落ちるくらいの味を期待してたのに・・・
まぁ、実際に、南インドで食う南インド料理はまた違うんだろうな。
引き続き楽しみにはしておこう。
で、これは、東インドであるベンガル地方の料理。

ベンガル湾に面しているということで、
魚介カレーが多いと聞いていたのだが、
この日出てきたタリー(定食)には魚はなかった。
まぁ、バラナシだからしょうがないのか。
それでも、昆布が入っていて、ベンガル風を感じさせてくれましたわ。
以上が、レストランで食べるインド料理。
続いて、軽食天国なインドで、
レストラン以外でも、食べられる美味しいモノをご紹介。
カフェ的なところで焼いてくれるのが、ドーサ。
もともと南インド料理らしいこれ、
クレープのような薄い生地に香辛料で味付けしたマッシュポテトを入れて包むのが定番。

食材だけを考えるとサモサっぽい。食感は違うけど、たしかに味はサモサかも。

そして、道端を歩いていると、
屋台のおじちゃんがよく売っているのが、
パニプリというスナック。
ピンポン玉のように揚げたヤツの一部を割り、
その中に、マッシュポテトを詰め、さらによくわからん液体を注いでくれる(タマリンド?)。

ちなみに、これ、詰めるものによって、名前が変わるらしく、
セブプリとかダヒプリとかいう名前でも売られている。

その他、歩いていると、あちこちに揚げ物屋がある。
サモサなど軽食と一緒に、ジャレビなど激甘デザート揚げ物も一緒に並べてあるから、
間違えないようにしないと、大変なことになる。

さて、これらと合わせて飲むと合うのが、マサラチャイ。
食堂やレストランではコカ・コーラも売られているのだが、
オイラはマサラチャイ一択。
今までは絶対食事にはコカ・コーラを合わせてたんだけど、インド(ネパール)は別。
コカ・コーラとか炭酸系は、実は香辛料料理とはあまり相性がよくない、と、個人的には思うんですよ。

と、もう一つ、香辛料料理と抜群に相性がいいのが、ラッシー。
みんな大好き、インド版、飲むヨーグルトだ。

ラッシーは、ラッシーだけの専門店があり、
ヨーグルトにバナナやマンゴーを混ぜて味付けしたり、
いろんな果物を飾り付けたりして出してくれる店もある。




ただ、オイラ個人的には、ただ甘くしただけのシンプルなスイートラッシーが一番好き。
香辛料の効いたインド料理を食べた後に、飲む、スイートラッシーは、めちゃめちゃ美味い。
さて、食後は、ラッシーで締めるのもいいのだが、
甘党のオイラとしては、もう一味甘いものが欲しい。
幸いなことに、インドは甘いお菓子系のデザートも目移りするほどある。
その中で、オイラのお気に入りは、
<ラブディ>という、ミルクでつくったスイートクリーム。
毎晩のように食べてますわ。


ちなみに、インドの屋台やカフェで食べ物を出してくれる時に使われる、この茶色い器、
陶器でできており、食べ終わったら、使い捨てで捨ててしまう。
が、陶器ですから。
地球にも優しいし、エコなんですわ。プラスチックとは大違い。
この辺も含めて、なんかインドの食文化っていろいろ考えさせられます。