
※今回の内容は一部不快を生じる可能性がある表現が含まれてます。
食事中の方は食事を終えてから読んでください。
よりよい瞑想状態に到達するために、
体を柔らかくするためにやるのがヨガのアースナと言われるポーズ。
これは、4つ前のブログで書いた通りなのだが、
実は、よりよい瞑想状態に到達するには、
体が柔らかいだけではダメで、
体内を綺麗にしておくことも大事、とヨガの先生に言われまして。
で、この体内を綺麗にする方法として、
ヨガにはシャットカルマと呼ばれるデトックス法が体系化されているらしい。
体内から毒素や老廃物を取り除く方法、デトックス。
デトックスっていうのは
前々から気になっていたんですよ。
風邪をひいた時や、お腹を壊した時や、二日酔いの時とかに、
「ああ、体を中から洗浄したいっ!」
って思うことがあるじゃないですか。
デトックスの方法を身につけたら、
ひょっとしたら自在に体内を洗浄できるようになるのではないか、と思いまして。
ということで、この3日間は、ヨガの先生にお願いして、
ハタヨガ流デトックス、シャットカルマを体験させてもらってたんですわ。
さて、まず初日。
朝6時に教室に行くと、早速鼻洗浄から始まった。

センダナマックと呼ばれている高級岩塩を体温と同じ温度のお湯に混ぜ、それを片鼻へそそぐ。
そして注がれたお湯はもう片方の鼻の孔から出るように、頭を傾ける。
最初、プールで泳いでいる時、思いっきり鼻から水を吸った時と同じようにキーンとなるのだが、
しばらくやっていると、それがおさまる。
その後、鼻を思いっきりかむ。
これを繰り返す。
鼻をかむ時に腹式呼吸と合わせることで、気管系すべての洗浄効果があるという。
オイラの場合、風邪をひく時は、喉風邪が多いのだが、
このやり方で喉にも効果があるから、これを続けることで、喉風邪もひきにくくなるらしい。

そして、次に腸内洗浄。
たっぷりと用意された岩塩入りのお湯をひたすらがぶ飲みするように言われた。
おしっこにして腎臓系を綺麗にする効果があるのかな?
なんて思いながら、尿意がでるまで、先生のやるアースナに合わせてヨガのポージング。
体をひねる動きが多いので、飲んだ水が出やすい動きなんだろう。

が、しばらくやっていても、尿意はこなかった。
そりゃ、いくら水をがぶ飲みしたからって、10分20分でおしっこになるわけはない。
先生が、「トイレに行かなくていいか?」と何度も言うので、
しょうがなしにトイレに行くが、ちょろちょろとしか出てこなかった。
で、トイレから戻ってまたお湯を飲み、アースナ。
これを何度か繰り返しているうちに、尿意ではなく便意をもよおした。
あれ?大?と思って、先生に聞くと「そう、小ではなく大をしたくなるってことで正しい」とのこと。
慌ててトイレに駆け込み・・・ここからが大変だった。
一回目は普通に出て、落ち着いたと思ったら、
次のアースナの途中でまた便意。
さっき出したのだから、そんなに出るワケはないと思ったのだが、トイレにいったら、水便。
何度も何度も水便が続き、次第に、透明な水しかでてこなくなった。
まるで、インド到着早々にくらったインドの洗礼再びって感じ。
ただ、インドの洗礼とは違って、
シャットカルマの腸内洗浄は、
無理やり飲んだ水を出しているだけだから、下痢の時のような不快感はあまりない。
透明な水しか出てこなくなると、体の中が綺麗に洗い流されていることを実感できて、ある意味爽快。
で、下から出なくなったところで、
最後、また水をがぶ飲みして、今度は口からリバース。
いらないモノはすでに出し切っているから、
これまた透明な液体しか出てこない。
これまた、ある意味爽快な感覚。
そんな感じで、結局初日の2時間は、ほぼひたすらトイレで終わってしまった。
ちなみに、オイラのように2時間で終わるのは早い方らしい。
人によっては、出し切るのに3時間も4時間もかかる人がいるとのこと。
さて、終わったら、先生の奥さんがキチリーというポリッジ(日本でいうおかゆ)を作ってくれた。
胃腸洗浄を行ったばかりの後は、胃腸がセンシティブになっているから、刺激のあるモノは食べてはダメとのこと。
食べるとしても、ポリッジかフルーツ、ラッシー程度とのこと。
ということで、夕飯の時間は・・・
バラナシでは、毎晩チャリダーの秋月さんと一緒に飯を食いに行っているのだが、
秋月さんが目の前でカツ丼を食べているのに、オイラはおかゆ・・・(涙)

さて、2日目と3日目は、一番タフだった胃腸洗浄はナシ。
どうやら胃腸洗浄は一か月に一回やればいいことらしい。
っていうか、それ以上のペースでやると、逆に胃腸に負担をかけすぎることになってよくないとのこと。
その代りに、2日目、3日目には
胃腸マッサージ方法を教えてもらいまして。
洗浄によって綺麗にした胃腸を腹式呼吸を応用した呼吸法によって、
マッサージするんですが・・・
息を吐き出して腹をひっこめた後、
あることをすることで、腸だけが、ポコッと浮かび上がるんですわ。

こうやってひっこめ出しを繰り返すのが腸マッサージテクニック。
しかし、先生は見事に浮かび上がらせられるのだが、
オイラはなかなか上手くいかない。
一応コツだけは教えてもらったのだが、
ちゃんとできるようになるまでには2週間はかかるって言われた。
う~ん、デトックスの道も意外と長いな・・・
まぁ、ともかく、体についていろいろ実感させられたこの3日間。
デトックスって本当に効果があるの?なんて思っていたが、
実際にやってみたら、鼻はスッキリするし、胃腸もスッキリ。
とにかく、オイラには効果が感じられましたわ。
先生によると、先生が教えられるデトックスには、
ハタヨガ系のデトックスの他に、
アーユルヴェーダ系のデトックスであるバンチャカルマっていうのもあるらしい。
で、その昔、ココに日本人の子が来て、
10日間、シャットカルマとバンチャカルマを合わせてやったら、
見事にアトピーが治ったとのこと。
健康体なオイラは3日で十分だったし、
変わったのは気持ちだけで、表面的には特に変化はないのだが、
何か体に悩みを持っている人が、
これを10日間続けたら、効果が目に見える形で出てくる気がする。
こういうのって、話を聞いても半信半疑でしょ?
怪しい健康法が世間に蔓延しているからだと思うんだけど、
ヨガのように、長い間かけて伝えられてきたものって、
なんだかんだいって、ちゃんと効果があるものなんだと思うんですよ。
とにかく、こればっかりは、やってみないとワカラナイ。
興味を持ったら、とりあえず、インドに来てやってみることをおススメしまっせ。