
ウダイプルの市内に
ラジャスタン州の音楽と踊りが見れるという
<バゴーレ・キ・ハヴェーリー>という施設があるというので、
見に行ってきたのだが・・・
ここで見た舞踏が衝撃の連続だった。
まず第一の衝撃が、<テラ・タリ>という舞踏。
この舞踏、踊り子さんたちは、一切立たなかったのだ。
立たないで踊りとして成り立つのか?
と普通なら疑問に思いますよね。
これが、成り立っちゃっているから驚きなんですよ。
実はこのテラ・タリという舞踏、
シルプグラームというテーマパークで見た
ハンド・シンバルである<マンジーラ>を使ったおばちゃんたちの演奏と同じ。
座ったままで、上半身をフルに使ってダンサブルにマンジーラを叩く。

そう、まさに、あの
惚れてしまうほど叩き方がかっこよかった
マンジーラ奏法そのものが、テラ・タリの舞踏だったのだ。
なるほど、あの時、カッコいいと感じたのは、
当然の感覚だったんだな。
だって、あれは<ダンス>だったんだから。
さて、今日見た踊り子さんたちの
マンジーラを自在に操る上半身の動きも、
感動するほど、芸術的でダンサブルだった。

途中で寝そべったりもしてたのに、
それでも<踊り>として楽しませてくれまして。
いやはや、ホントすごい技でしたわ。
さて、二番目の衝撃は、クルクルダンス。
そう、トルコ、エジプトで見たスーフィーダンスと同じ、
クルクル回るダンスがここでも見れたんですわ。
インドにもスーフィー教団があるようで、その流れで踊られているらしい。
回ることでスカートがめくりあがっていくダンスなのに・・・
踊り子さんがかわいい女の子だったのが、衝撃的だったんです、ハイ。

で、三番目の衝撃が、パペットダンス。
なんと、人形(パペット)の踊り子が登場し、踊り始めたんですよ。

しかも、このパペットのダンスが、
これまで出てきた踊り子さんの誰よりも上手いってのが衝撃的で。
ラジャスタンは実は、人形劇で有名らしい。
熟練のおじさんの操り術は、半端なかった。
人形に生命以上のものが宿っているような感じでしたわ。
生命以上ってのは・・・
首が取れても踊り続けるとか、人間業ではない動きをやってのけてたからね(笑)。

さてさて、そんなこんなでいろんな衝撃があったのだが、
最も衝撃的だったのが、最後に踊られたカルベリアダンスだった。
これは、陶器の壺を頭に乗せて舞う踊りということで、
最初は、二つの壺を乗せて踊り始めたおばちゃん。

まぁ、これくらいならできるっしょ、大したことないじゃん、と
お客さんは冷ややかな目だったのだが・・・

次第に壺の数を増やしていくおばちゃんにつられて、
会場は徐々にヒートアップ。

最後11個の壺を頭に乗せ踊り始めたおばちゃんに、
割れんばかりの大喝采が起こり、会場は大興奮状態に。

いやぁ、めっちゃいいもんが見れましたわ。
オイラの中では、インドのダンスはイマイチかも、と思っていたのだが、
ラジャスタンの舞踏がその思いを一掃してくれた。
これは、必見。
ウダイプルの<バゴーレ・キ・ハヴェーリー>のダンスショー、
猛烈におススメですよ。
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