
ついにこの日がやってきた。
1年4か月ぶりの本格チャリ旅再始動日だ。
前回相棒に乗ってちゃんと走った最後は、
カザフスタンに入って国境からアルマティに向かうまでの道。
あれからもう1年半という月日が経ってしまっていた。
あまりにも間をあけちゃったもんだから、相棒に乗るまでは結構ドキドキ。
前日の夜は余り寝付けず、目覚まし代わりのiPodが鳴る前に起きた。
シャワーを浴びて、昨日買っておいたコンビニのおにぎりをほおばり、出発準備。
荷物を持ってマンションのグランドフロアに降りる。
グランドフロアにてバックを相棒に装着。
出勤で出かけるマンションの人たちがちらちらと見て行く。
インドのようにじっとはみてこないところが、タイ人の奥ゆかしさか。
荷物装着は、日曜日にテスト装着をしておいたので、問題なし。
もう使わないであろう荷物は日本にだいぶ送ったこともあり、
総重量は、思ったほど重くはない。
タブラを積んでいるので、後部が山積みになり見た目は重そうだが、
持ち上げてみると、最重量を誇っていた時ほどは重くなく、
なんとか持ち上げられる重さだ。
そうこうしているうちに、じゅんちゃんが降りてきて、見送りしてくれた。

いやぁ、ホントにめっちゃお世話になっちゃったよ。
ありがと~。この御恩は日本で。
・・・って、じゅんちゃんが日本に戻るのはいつの日に?
さて、走り出したバンコク。
交通量が少なめな朝早くを狙ったのだが、あっという間に車の通りが増えた。
が、まぁ、無茶な運転をする人はいないし、
路肩がそれなりに広いので、走りにくいことはない。
それよりも、入り組んでいる道がメンドクサイ。
途中、迷子になったか・・・と思いきや、
こういうのは意外と方向さえ間違っていなければそのうち大きな通りにでちゃうものでして。
気づかないうちに、カンボジアへ続く大きな通りに出ていた。
後はこの道をひたすら進めばいいだけ。

バンコクの街を抜けたら一気に車の量が減り、走りやすくなった。
気が楽になったところで、まず、腹ごしらえ。
入ったのは通り沿いの屋台風食堂。

タイは道端に屋台風レストランがあちことにあるので、休憩が気楽にできるのがいい。

道脇にはセブンイレブンもたくさんある。タイの道は食料&飲み物補給はどこでもできる。
さてさて、久々の走りはやはり、体力的にキツかった。
元の走りの勘は、すぐに取り戻せて精神的な不安はすぐになくなったのだが、
やはり体力はすぐには取り戻せず、まずは、腕がプルプルしはじめたのだ。
何気に、自転車をこぐ時って、上半身も使うんですよ。
特に、前傾姿勢でこぐ場合は、腕の力をめっちゃ使っている。
相棒チャリは、ネパールで調整してもらった(1年前)のが完璧で、何の問題もない。
やはり問題はオイラの体力のみだ。

そのせいで、以前にも増して休憩をとるようになった。
まぁ、休憩に入る屋台風食堂では、
飯は30バーツくらいだから、一食100円しない安さなので、
どんなに立ち寄っても懐は痛まない。
食い過ぎても・・・どうせ、走ってすぐ消化するし。

にしても、休憩を多くとるってのは、以前と比べて大きく変わった点かも。
以前は、休憩なんて時間がもったいないって
どんなに疲れていても、ひたすら走り続けていたんですわ。
でも、今回はそんなことはしない。
食べ終わった後30分くらい、そのまま休憩モード。
ゆっくりしようが、急ごうが、結局辿り着くところは一緒じゃないか。
だったら、焦る必要なんてないよ、って今更ながら、そう思えるようになってきたのだ。

ゾウと一緒にゆっくりと道を歩む人だっているんだから。ゆっくりしようが、急ごうが、結局辿り着くところは一緒。
なんかねぇ、インド旅を経て、
やっと、オイラが長年抱えていた<必死すぎるという病>から解脱できたのかもしれない。
・・・って、いや、単に歳をとって疲れやすくなって無理がきかなくなっただけです、たぶん(笑)

さて、オイラの体力以外は、順調順調・・・と思ったのだが、問題が一つあった。
宿が見つけられないのだ。
バンコクを出たら、表記が全てタイ語となってしまい読めない。
たぶん、ホテルの看板は出ているのだろうが、どれがホテルなのかワカラナイのだ。
そろそろ日が暮れる時間に近づいてきた。
実はタイはお寺に泊めてもらえるよとは聞いていたのだが、
道沿いに都合よくお寺が現れる訳もなく・・・もう野宿しかない。
再始動初日から野宿・・・
まぁ、チャリ旅っぽくていいか。
それにしても、久々のチャリ旅はやっぱり、暑いし、ツライし、重いし、体が痛くなるし、逆風だし、全然前に進めなし、汗臭いし、ほこりまみれになるし、犬に吠えられるし、すぐにお腹は空く。そして、宿のある町にさえ辿り着けない。
・・・けど、めっちゃ楽しい。
体内センサをフル稼働させギンギンに張り巡らせるこの緊張感。
それによる生きているっていう実感。
やっぱり、旅はチャリ旅が一番だ。

日が暮れて、テントに潜り込み、横になると、
メッシュテント越しに満天の星空が広がって見えた。
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めっきりBD-1ご無沙汰しています。
この先はどうなるかって
心配してたんです。
やっぱり チャリ旅のお話し
いいですねー
ところで今、息子が友人と共に10日間卒業旅行で
タイでバックパッカーをしています。
(息子にはチャリヨシさんのことは話してあるので)
どこかでお声がけなんて、あるかもしれませんね〰
この先も楽しみにしています。
では!