
なにげに、今回の中国訪問で一番楽しみにしていたのが西安。
何故って?
古都だから?
いやいや、もちろん餃子ですよ。
餃子のフルコース<餃子宴>で有名な西安餃子ですよ。
餃子のフルコースって!?
餃子宴って!?
餃子好きならその言葉の響きだけで昇天してしまいそうでしょ(笑)。
そんな西安餃子の存在を知ってから、
ずっと昇天しつつ、憧れ続けていたんですよ。
今回の中国旅は、
この西安餃子を食べるために来たのだ、と言っても過言ではない。
いや、この世界旅も、そもそも、
この西安餃子を食べるために出てきたようなものなのだ。
ということで、西安に到着早々、
いてもたってもいられず、
宿にチェックインしたらすぐ、
餃子宴で有名な餃子の有名店<徳発長>へ。

さて、まずお値段を見てビックリ。
もちろんコース料理なのだが・・・
一番安いので、おひとり128元。
ふおお、たかが餃子でこの値段!?
ちなみに、高いやつは198元もする。

普段だったらこんな値段の食事はしないし、
するとしても、めっちゃ躊躇するところなのだが、
ココは特別。
餃子修行のための必要経費と割り切って、
ドーンと太っ腹にオーダー。
(と言っても、一番安いコースだけども)

さて、まずは前菜が出てきた。
これは餃子ではなく、普通の中華サラダ。
なかなか美味い。

で、しばらく待たされたあと、
蒸し餃子と焼き餃子が一気に運ばれてきた。
カタチや彩が違う餃子たちが一つづつ。
思わず唸ってしまうほど精巧に包まれた餃子たち。

ふおお、これこれ、これが楽しみだったんですよ~。
写真で見ていた、憧れの餃子たちが
実際目の前に運ばれてきて、感激の涙がちょちょぎれる。

手前のが猿王入宮。一応サルのカタチ。中身にサルノコシカケが入っているからこのカタチらしい。
これまでの、餃子の包み方を概念を覆す
豊かなバリエーション。
これは、まさに、餃子の芸術。

どれをとっても美しい。
しかし、どうやって包んでんだこれ?

麻辣仔鶏。ちゃんとニワトリっぽいカタチをしている。そして中身は、名前の通り鶏肉入りでピリ辛。
ちなみに、カタチは、ちゃんと味にちなんだカタチになっている。
鶏肉を使ったやつはニワトリ型とか。
さて、この店の餃子は
カタチが奇抜ってだけじゃない。
ちゃんと餃子としての味も美味しいのだ。

しかも、味の素やチキンブイヨンなどを使って
美味しさを強調した味ではない。
自然の素材をそのまま使っていると思われる、優しい味。
カタチが違うだけでなく、
味もクッキリ違うから、
口に入れるのが楽しい。
全然飽きがこない。
しかし、まぁ、味はともかく、
この包み方を、なにがなんでも知りたいところ。
店員さんに教えてもらえるか聞いてみたのだが・・・
「それはちょっと」
とのことで、無理っぽい。
まぁ、そうだと思った。
これまでの経験上、
こういうデカい店は、なかなかガードが固いのだ。
しょうがないので、
目の前にある餃子たちを分解しながら、
包み方を研究。

なるほどなるほど、こうやって包んでいるのか・・・
そうこうしていたら、水餃子が運ばれてきた。
一品だけづつの蒸し餃子ではとてもお腹がふくれないが、
皿に盛られた水餃子でとりあえず、お腹が落ち着く。

その後、火鍋が運ばれてきた。

目の前で火をつけてくれ、
茹で上がったらお椀に注いでくれる。

このお姉ちゃん、カタコトだけど結構ちゃんとした日本語を話してくれた。今大学生で日本語を勉強中らしい。ここはバイトで働いているとのこと。
もちろん、餃子スープだ。
真珠餃子と呼ばれる小さな餃子が入っている。

スープの出汁は、アヒルとシイタケで取っていると教えてくれた。
で、餃子スープを堪能したあとは、デザートのスイカが出てきて、コース終了。

デザートのスイカと一緒に「これ、サービスです」と、甘味を出してきてくれた。これが、なんと、甘蓮の実。おおっ、なぜ、オイラが蓮の実が大好物だと知っているんですか!?
ふ~、満足でした。
なんといっても、芸術的な蒸し餃子たちに圧倒されたよ。
こんな餃子が食えるのは、中国広しといえども、西安だけ(だと思う)。
いやぁ、ココでクッキング教室とかあったら
どんなに高い値段であったとしても参加するんだけどなぁ・・・

店内のディスプレイには、本日食べていないカタチをした餃子サンプルが、いくつも並べられていた。これは、カエル。月色蛙声。どうやら、高いコース料理を頼めば出てくるみたい。

これは、金魚。金魚龍水。ふおお、どうやって包んでんだ?これ?あ~、分解してみたい。

豚。一品だけじゃなく、たくさん並べてあると、より楽しいな。う~む、高いコースのも食べたくなってきた。しかも、複数品で・・・しかし、そしたら、どんだけの値段になるんだっチュー話だ。ちなみに、ココ徳発長には、318種類の餃子があるとのこと。キリがないよ。やはり、ここは、自分で作れるようになって、チャリヨシさん流餃子宴を実現するしかないな。
まぁ、とにかく、
また新たな餃子の可能性に気付けただけでも、大収穫。
餃子テンションが最高潮にあがったし。
ふふふ、野望が湧いてきたぞ~。
あ~、西安に来てよかった。
西安(餃子)最高!
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