
瀋陽には<老辺餃子>という餃子の有名店がある。
オイラが中国餃子について調べ始めた時、
一番初めにヒットしたのが、その<老辺餃子>だった。
東北エリアの餃子なら、大連だけでも十分堪能できたのに、
わざわざ瀋陽までやってきたのは、
<老辺餃子>を食べるためだったのだ。
で、到着してすぐ、老辺餃子を食べに行くつもりだったのだが・・・
宿のお兄ちゃんに老辺餃子の場所を聞いたところ、
「老辺餃子?有名だけど、そこより大青花餃子の方がおススメだよ。地元では、老辺餃子より、大青花餃子の方が美味しいって話になっている。大青花餃子は、宿のすぐ近くにあるから、まずはそこへ行ってみたら?」
と、<大青花餃子>という別の餃子店を教えてくれた。
ふおお、瀋陽には、老辺餃子以外にも名店があるんかい。
しかし、なるほど、そこまで言うなら、まずは大青花餃子へ行ってみようではないか、
ということで、宿から歩いて2分のところにある大青花餃子へ。

入り口には満州族(モンゴル?)の肖像画が書かれていた。
メニューにも満州料理が載っている。
どうやら、この店は、満州をルーツにした料理屋っぽい。

さて、頼んだのはもちろん餃子。
蒸し餃子、水餃子、煎餃子(焼き餃子)の3種類があったので、
水餃子と煎餃子を頼んでみた。
煎餃子は珍しい。

具は肉三鮮。
豚肉と韮と卵の三種類が混ざっている。

これが・・・めちゃウマだった。
さすが、おススメするだけのことはある。
ちなみに、よく「水餃子は皮を食べるんだよ」という話が
まことしやかに語られているが・・・
今回、食べ比べをして、そうじゃないのでは、という疑問にぶち当たった。

より皮を感じるのは、煎餃子の方だったのだ。
油の味と食感が主張して、皮の存在感を強く感じる。
それに対して、ここの水餃子は、皮が具の味を邪魔しないよう、存在感が希薄。
いや、いい意味で、皮が自己主張しないのだ。
実際、ホントに美味しい水餃子は、皮を感じさせないものなのだ。
うむ、目指すところは、そこだ。

そして、次の日、本題の老辺餃子館へ行ってみた。
メニューを見ると、西安餃子と同じく、餃子宴が載っていた。
ふおお、食べたい・・・と思ったのだが、
宴は、作るのに手間がかかるので、前日に予約をせねばならないらしい。

しょうがないので、普通の蒸し餃子を食べることにしたのだが・・・
メニューの前の方に、蟹のカタチをした餃子の写真があった。
これは、すぐに作れるからオーダー可能らしい。
ということで、蟹の餃子と、おススメの蒸し餃子を頼むことに。

さて、期待が高まる、老辺餃子。
ここの餃子は、清朝の皇帝がべた褒めした味、、
という話を聞いていたから、めっちゃ期待していたんですよ。
で、食べてみたところ・・・

普通に美味しかったんです
・・・が、期待が大きすぎたので、オイラ的には、ちょっと肩すかしの味。
まぁ、中国の餃子は、
これ以上味のあげようがない、というくらい、
美味しい餃子をたらふく食べまくってきましたから。
逆に、ココで、今まで食べていた以上の餃子が出てきたら、
それこそ、これまでの餃子はなんだったんだって、話ですわ。
さて、前から夢想していた老辺餃子を食べ、味を確かめられたことで、
長かった、オイラ的中国での餃子食べ歩きも、ついに終了かな。
中国餃子のマックスの味は、大体わかった。
あとは、自分で最高の味を再現するまでだ。
・・・と、思ったのだが、瀋陽にはまだ新洪記餃子という名店もあるらしい。
う~む、ここの餃子も味わねば・・・
ウシュアイアで5年半前にお会いした
(じゅんじくん、ふみえちゃんと3人で
世界一周をしていた)りょーたです。
本当に長い長い旅路、お疲れ様でした!
無事?完走、おめでとうございます!
こちらは8月19日から10日間で
石垣島と西表島に行くので、
もし足を伸ばせれば八重山で(笑)
難しければ今住んでいる東京か
横浜で再会し、よしさんの冒険譚を
聞かせてもらえたら嬉しいです。
お家までが旅なので
もう少し気を付けて帰ってきて下さい!