
さて、和歌山の次の目的地は三重の四日市。
四日市では、バルト三国&ネパールで会ったアキコちゃんと会うことになっているのだ。
ということで、四日市へ向かう道を走っていたら・・・
前方に、オイラのことをじっと見つめる青年がいた。
何?ひょっとしてオイラのファン?
なんて思いながら(笑)
スピードを緩めてその青年に近づくと
その青年が「お久しぶりです、ヨシさん!」
なんて言うじゃないですか。
なんと、その青年は、6年前、
アルゼンチンのブエノスアイレスの日本人宿上野山荘別館で出会っていた、
ユウジくんだったのだ。
6年くらいじゃ雰囲気変わらない人が多い中、
ユウジくんは結構雰囲気が変わってた。
なんか大人になっていた。
だから、最初気づかなかったのだ。
それにしても・・・疑問が頭をグルグル巡る。
え~、なんでココに居るの?
オイラを待ってたってことだよね?
っていうか、なんでオイラがココを走るのを知ってるの?
ご存知の通り、
オイラの旅は風まかせ。
どの道をどのタイミングで進むかは、ホント気分次第。
このブログで滞在場所は載せているが、
それかて、最新情報ではないのだ。
そんな疑問をユウジくんが解説してくれた。
なんでも、オイラが奈良を経由して、三重に入り、
三重の名張市を走っていた時、ユウジくんの奥さんが僕の姿を偶然見かけたそうだ。
で、「眼鏡をかけて帽子をかぶった人が、デッカイ荷物をつけたちっちゃな自転車で走っている」という話をユウジくんにしたらしい。
「それはヨシさんだ!」とピンときたユウジくん。
おそらく165号線を走っているに違いないと予測し、
車で先回りして待っててくれたってワケだ。
いやぁ、にしても、
オイラを奥さんがたまたま見かけたのも偶然。
奥さんがユウジくんにすぐ話したのも偶然。
そして、そんなあやふやな情報をもとに、
わざわざ車を飛ばして、通るかどうかもわからないオイラを待ってくれるって。
ビックリした以上に、
なんか感激したよ。
なるほど、
プロポーズはサプライズでという女の人の気持ちが分かった気がする。
サプライズでこんなことが起こると、めっちゃ気持ちが盛り上がるもんなんだな。
さて、実は、オイラはせめて博多から横浜までの日本横断は
全部チャリで走りきろうと思っていた。
だから、
「飯でも食べに行きませんか?車にチャリ乗せられますよ」
と、ユウジくんに誘われた時、
正直ちょっと躊躇してしまった。
が、すぐに考えなおした。
轍をつなぐことなんて大したことじゃない。
それよりも、
こんな風にオイラのことを待ってくれていた
ユウジくんと過ごす時間の方が大事なことなんじゃないか、と。

ということで、
ユウジくんの車にチャリと荷物を乗せてもらいワープ。
そのおかげで、たっぷりユウジくんと話す時間を取ることができた。
話は盛り上がり、
ひょっとしたらオイラの今後を左右するかもしれない企画の話にまで展開。

そして、ワープのおかげで予定より半日早く到着できた四日市では、
アキコちゃんとジックリ会うこともできた。
おかげで、めっちゃ深い話が出来て、楽しい時を過ごすことができた。

そうなのだ。
自転車で走りつなげることは、大事なことかもしれない。
ケド、それにこだわりすぎると、もっと大事なことを逃してしまうかもしれないのだ。
時にはこだわりを捨てる勇気を。
なにかに縛られることなく、心は常にフラットに。
日本編は、旅友のオンパレードですね。こんなにたくさんの方がいらっしゃるなんて、日本も捨てたもんじゃないなと、思いました。
もうあと少し、ご無事でね。