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「エスファハン・ネスフェ・ジャハン」
これは、エスファハンは世界の半分という意味の言葉。

エスファハンとはテヘランから南へ400kmほど下ったところにある町。
かつてサファビー朝が栄華を極めていた頃、
名君アッバース大帝がこの地を首都と定め、
政治・経済・信仰・文化の全てを集約すべく、
全精力をあげて町づくりを行った場所だ。

結果、まるでその当時の世界の半分がココにあるかのようだと
称えられるほどの地になったらしい。

イスラム文化にピンとこず、
ペルシャ遺跡にもさして興味がないオイラ、
イランは人と触れ合うのが楽しみなだけで、
特に行きたい場所や見たいモノはなかったんですが、
<世界の半分>という言葉に誘惑され、
それほどまでに称えられていたという<エスファハン>だけは
この目で見てみたかった。

ということで、
ビザ待ち中に快適イランバスに乗って小旅行でやってきたエスファハン。
(相棒はテヘランで留守番中)

早速、エスファハンの象徴であるというエマーム広場へ行ってみたのだが・・・

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対称的にカッチリ作られたいかにも幾何学的な空間があるだけだった。
簡素というかシンプルというか、
とても世界の半分が詰まっていたとは思えない<何もなさ>を感じてしまった。

これが世界の半分だなんて、
かつての世界はどれだけちっぽけだったんだ

と、若干落胆気味で、
とりあえず、エマーム広場の一番の見所であるという
マスジャデ・エマームに入ってみたところ・・・

ビックリした。

ただ、もう、圧倒された。

恐ろしいほど緻密で精密な模様の造形で溢れかえっていたのだ。

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マスジャデ・エマームのエイヴァーン。天井の鍾乳石飾りがモノスゴイ。

マスジャデ・エマームのエイヴァーン&中央礼拝堂ドーム、
マスジャデ・ジャーメのメフラーブ。

イスラム様式のモノに対してこんなにも心が震えたのは初めてだった。

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マスジャデ・シェイフ・ロトゥフォッラーのドーム内部。

イスラム様式って、
カタチがシンプルなものが多く、
パッと見のキャッチーさがない。

どちらかというとカタチの機微が気になるオイラは、
シンプルなカタチのイスラム様式は好みではなかった。

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アーリー・ガープー宮殿最上階の音楽堂の天井模様。楽器が形どられててかわいい。

そんなオイラが、ココでは装飾の圧倒的なディテールに惹き込まれてしまった。

そして、このディテールの中に、世界が見えた。
確かにココには、かつて世界の半分があったのかも、と思わせる世界があった。

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マスジャデ・ジャーメのメフラーブのレリーフ。あまりのディテールに圧倒され、しばらく前で立ち尽くしてしまった。

引き込まれた中で垣間見えた世界は、無限に広がっていた。
かつての世界の半分は、やはり膨大だったのだ。

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マスジャデ・エマームのドーム(の天井)。ここでは宇宙に引き込まれた。

多くの人が信じて止まない世界が、
そして、神がココにいる。

ディテールを極めれば、カタチはシンプルでも神は宿る。
神は細部に宿るのだ。

イスラム様式、特にイラン様式の建築は、
対象性や幾何学性を使うことで、人的なカホリを漂わさせ、
熾烈な自然から空間を切り取り、人知によって再構成する意思を示しているという。
そうして、つくった内的空間に、
過剰ともいえる装飾をほどこし、人知による<世界>をつくる。

世界ってのは
実はカタチはシンプルで、
その中に複雑にいろんなことが詰まっているんだよ。

大切なのは見えているものではなく見えていないもの。
その見えていないものこそが、世界そのものなんだよ。

自転車で6年旅をしているなんていう分かりやすいレッテルにみんな驚くけれども、
それ自体は世界でもなんでもなく、
6年間にどれだけのモノを見、どれだけの人に出会い、どれだけのことを体験し、どれだけ頭で考えごとをしたかってことこそが世界なのだ。

と、なんだかそんなことを教えられた気がしたエスファハンなのであった。

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あ~、そうなのだ。
オイラにとって、旅のディテールとは日記。
このブログに綴っていることなんて、オイラの旅の世界においての氷山の一角でしかない。
だから、日記はちゃんとつけておかないと。
う~ん、しばし途絶えちゃってる日記書き・・・再開させなきゃ・・・

2014.08.17 Sun l イラン l コメント (4) l top

コメント

ZamZamコーラですねえ。飲んだよ俺も。今年とか去年日本で放映されたイランに関する旅番組とか経済番組を動画で見たけど、かなり好意的な内容でしたよ。確かにニュースではちょっと怖めのニュースが多いけど、普通の旅行、情報番組ではずっと前から好意的な内容が多かったと記憶しています。シルクロードものとか。イランは国土が広いからワープ必要ですね・・・ではまた。
2014.08.20 Wed l ウガなか. URL l 編集
ウガなかさん、今暑いんで、もう、毎日のようにザムザムコーラにはお世話になってますよ。それにしても、旅番組とかでは、以前からイランを好意的に紹介してたんすか。う~ん、見てたかもしれないけど、印象に残ってないや。そう、そもそも、その頃イランに興味がなかったのかも。いい印象とか悪い印象っていう以前に、イランについて考えるってことをしなかったかも。まずは、そこからですね。興味を持つことから。誰かにとって、このブログの記事がイランに興味を持つキッカケになれば嬉しいです。

イランはホントでかいんで、ワープを駆使しないと抜けられないっす。あ、轍をつなげるタイプのチャリダーはがんばって走りきってるんですけどね・・・
2014.08.20 Wed l チャリヨシ. URL l 編集
これとか。 テレビ東京 未来世紀ジパング イラン編
回線が早くないと見れないけどね。http://www.dailymotion.com/video/x17ovuz_%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E5%BD%B0%E3%81%8C%E8%A7%A3%E3%81%8D%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%99-%E8%AC%8E%E5%A4%9A%E3%81%8D%E5%9B%BD-%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3-1_news

タイにも来ますか?来年7月までいます。
2014.08.20 Wed l ウガなか. URL l 編集
ウガなかさん、ほうほう、池上さんの解説番組ですか。面白そう・・・しかし、イランの宿の細いネット回線ではちと視聴は厳しいです。もっとネット環境がいいところに行ってから改めて見てみま~す。それまで、残っているといいのだが・・・

タイ、もちろん行きますけど、来年の7月までっすかぁ。う~ん、今のところの予定では、来年の7月は、まだインドにいるかもです。ラダックあたりを走っていると思います。ウガなかさんには、また会いたいんだけどなぁ。
2014.08.20 Wed l チャリヨシ. URL l 編集

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