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大連も大都会だ。
新しいデカいビルがバンバン立ち並んでいる。

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が、大連はこれまで訪れてきた中国の街と、だいぶ雰囲気が違っていた。
新興ビルの谷間に残っている古い建物が、
中国らしくはない、どこかヨーロッパを感じさせる町並みなのだ。

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その理由は、近現代史を学べばすぐわかる。
大連、旅順は、帝政ロシア時代に、
不凍港を求めて南下してきたロシアが一時占領した時期があった。
この時に、ロシアが、旅順を主要な港とするべく、
大連を一気にロシア風の街に作り替えてしまった。
その時の名残が、今でも残っているのだ。

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ちなみに、大連、旅順は、日本にも大きく関係がある地。
もともと、日清戦争で勝利し、この地の権益を先に得たのは、日本だった。
が、姑息な三国干渉で横取りしたのが、ロシアだったのだ。
そして、それがもとで日露戦争に発展する。

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この地で巻き起こった、203高地奪取、そして日本海海戦。
日露戦争で、からくも勝利し、遼東半島の租借権をロシアから奪い返した日本は、
大連を足掛かりにして、
その後、今の東北エリアである満州へと戦力を拡大していき、
満州事変で、この地に日本の傀儡政権である満州国を建国。

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そんなことをして国際的に孤立化していく日本。
西安事件をきっかけに、反目していた蒋介石と毛沢東が手を組み、日本に宣戦。
(なるほど、西安事件って、こういう歴史的意味を持った出来事だったのか・・・)
それまで、中国の内戦があったがゆえに、有利に進めていた日本の中国政策が一変、
北京近郊の盧溝橋で始まってしまった日中戦争は泥沼化。
さらに、中国への権益を狙うアメリカの大統領フランクリン・ルーズベルトに
目をつけられた日本は、太平洋戦争へと足を踏み入れていくことになる・・・

そう、この地は、
日本の近現代史を学ぶ上で、欠かせない場所。
中学、高校では、なぜかあまりちゃんと教えてくれない近現代史。
大連に来て、数日間かけて、この地で起こった歴史を紐解いてみた。
そうして、やっと、近現代に日本がやってきたことを、ちゃんと知ることができた。

そして、改めて、
近現代史を知ることこそ、
今の世界情勢を理解することにつながるのだ、ということを再認識した。
というか、近現代史を知らないと、
今の世界情勢の流れはまったく掴めない。

今いろいろ問題の多い、日中関係、日韓関係、日ソ関係、
そして、一見良好のようなアメリカとの関係、
さらには、なにげに大きくつながっているアジア諸国やヨーロッパ諸国との関係も、
全てがここからの流れで生じている現象なのだ。

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世界を旅して、この目でその地の現在を見るというのが横の軸だとすると、
訪れた地の歴史を知るのは縦の軸。

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横の軸だけでなく、縦の軸も大事。
両軸を知ることで、やっとその地が、そして世界が、立体的に見えてくる。

2016.06.29 Wed l 中国 l コメント (0) l top

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