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チャリで世界一周旅をしたら、
きっと何か変われるに違いない
という期待が、旅当初にあった。

日本で、悶々と生きていたオイラは、
<チャリ旅>に突破口を見出そうとしていたのだ。

が、オイラの答えは、
ただチャリ旅をしていただけでは、見つからなかったものだった。

チャリ旅は、楽しい。
走れば走るだけ、ドーパミンが脳内に出てくる。

チャリ旅は、自由だ。
気が向いたら、向いた方向に進むことができる。

楽しい、そして自由
・・・ってことを求めていたワケじゃなかったんだな。

それに気づかされたのが、インドだった。

タブラ修行、そしてヴィパサナ瞑想。

そこでは、自由を奪われた。
ただただ、型にハメられる生活を強要された。
楽しさ、よりも辛さの方が大きかった。

楽しくて、そして自由なチャリ旅生活
とは、真逆の生活を送っていた。

でも、この経験をすることで、
打楽器の技能が飛躍的に伸びたのだ。

今まで、どうやっても上手くなれなかった打楽器が、
自分で言うのもなんだが、めっちゃ上手く叩けるようになった。

たぶん、<正しく努力した>からだ。
楽しく、自由なだけでは到達できない道への進み方を教えられたのだ。

これが極めるということか!?

そして、それに伴い、
長年オイラに付きまとっていた悶々から解放された。

そう、オイラが長年抱えていた悶々は、
何一つ極める努力をせずに生きていることから生じた
達成感のなさだったのだ。

自由に楽しむ・・・だけでは、
到達したいところへは辿り着かなかったのだ。
自由とは逃げの側面を持っている。
自らを型にハメることは、ある種の苦痛を伴う。
でも、それから逃げることなくぶつかることで、
辿り着くたかったところへと続く道が見えてくるのだ。

それに気づいてからの旅は、
何をやっても、面白くなった。

チャリ走りが、より面白くなった。
前のブログに書いた<今更ですが、この達成感>以外にも、
インド後だから、楽しめたチャリ走りはたくさんある。

カレー作りや餃子作りも、
今までに比べて、格段に面白くなった。
これくらい作れればいいかな、なんて思ってた傲慢さがふっとんだ。
やればやるだけ、さらに奥深さが見えてくる。
まだまだ、究極の味はこんなもんじゃない。

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もちろん、太鼓を叩いていると、超楽しい。
いつまででも叩いていられる。
そして、最近、型にハマることで、より自由になれる、という不思議な現象を実感している。
なるほど、これがケシャヴ師匠が言っていた、
毎日続けていれば、いずれ見えてくるもの、か。

不自由さや苦しみを込み込みで、
正しく努力する方法を体得できたのだ。

好きなものをただ好きで終わらせることなく、
極めへと辿り着くための道を歩むことが、こんなにも楽しいとは。

・・・で、思ったのですよ。

もう、旅をしてなくても、人生楽しめるぞ、って。

体得した正しく努力する方法を駆使すれば、
なにをやっても、楽しめるぞ、って。

極めの道を歩むことは、チャリ旅より楽しいかも、って。

タイのバンコクで出会ったお坊さんに言われた

「中の世界はいいですよ。実は中の世界は外の世界よりも広大で興味深いことばかりなんです。中の世界に入れるようになれば、世界旅なんてする必要ないんですよ」

という言葉の意味を、今、はっきり理解できている気がしている。

飽きたとか、疲れたとかじゃないんです。
今でもチャリ旅は最高のエンターテイメントだと思っているんですケド、
チャリ旅の楽しさや自由さとは別のベクトルで頑張ると、
もっと面白そうなことが、やれそうな気がしてきちゃっているっていう。

釜山という海外ロードのゴールに到達したってのに、
前回のブログの内容、淡泊すぎね?
と思った皆さん宛に、
そして、自分自身の今の気持ちをもうちょっと詳しく残しておきたくて、
今日のブログは、つらつらと書いてみました。

きっと、インドでの体験がなかったら、
いつまでも旅気分を捨てきれず、
釜山到着の記事は、
未練たらたらの執着気質まるだしの心情を綴っていたことでしょう。
いや、ここをゴールとせず、まだまだ旅を続けていたかもしれないです。

しかし、まぁ、インド体験を経たオイラとしては、
そんな心境に辿り着いちゃいまして。
だから、旅が終わるっていうことに対して、未練は全然なく、
非常にすがすがしい気持ち。

今まで「旅はもう満足した」と言い切って旅を終える旅人に何人か出会った。
でも、その気持ちが分からなくて。
こんな面白いものを終えられるなんて、
一体どんな気持ちなんだ?
いやいや、強がって言ってるだけでしょ、って思っていたんだけど、
なるほど、旅をきっぱり終えられる人の気持ちって、こんななんだ、
って、ようやく、分かった気がするんです、ハイ。

2016.08.01 Mon l 韓国 l コメント (0) l top

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